欧州

2024.01.16 10:00

ロシア軍の最新兵器「AIドローンキラー」、ウクライナのドローンに破壊される

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だが、そのブィリーナの少なくとも1基がドローンによって発見・攻撃され、焼失した。場所はアウジーイウカのすぐ南に位置するドネツク市だったと伝えられる。ブィリーナは旅団単位で配備されるシステムなので、ウクライナに投入されているのはおそらくほんの数基だろう。
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対ドローン兵器がドローンによって破壊されるというのは皮肉だが、ウクライナの前線ではこうした皮肉な事態が相次いでいる。

ロシア軍の最も優れたGPS妨害装置の1つは、ウクライナ軍のGPS誘導爆弾によって破壊された。ロシア軍の対ドローン電波妨害装置はドローンによって次々に破壊されている。巡航ミサイルなどを迎撃するはずのロシア軍の防空基地は、ウクライナ軍の巡航ミサイルによって爆破された

今月初めには、ロシア軍の最新のハイテク対砲兵レーダーがウクライナに配備されたとロシアメディアが報じてからわずか数時間後に、ウクライナ南部でウクライナ軍の砲兵によって爆破されている
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ロシア軍はこの冬の攻勢で大きな犠牲を出しながら、たいした前進を遂げていない。戦車をはじめとする戦闘車両は数百両、兵士は1万人以上失っている。ロシア軍はそれだけでなく、レーダーや電波妨害装置、ブィリーナのような指揮統制システムなど、保有する最良で代替の難しい戦場支援兵器もどんどん失っている。

これらの損失の影響はすぐには表れないだろう。だが、時間がたつにつれて、ロシア軍がウクライナ軍の大砲やミサイル、ドローンから防御することはますます難しくなり、自軍の大砲やミサイル、ドローンを配備することもさらに難しくなっていくはずだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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