おもしろいことに、未熟さ、よそよそしさ、自意識過剰、自己満足は、空腹を感じやすく、不健康な間食やアルコール摂取を我慢できないことと関連していた。
どうやら私たちの性格特性は、空腹時の食行動だけでなく、好きな食べ物より健康的な食べ物を選ぶ際の自制心や意識的意思決定のレベルにも影響しているようだ。
食を活用した自己成長
性格特性と食生活の深いつながりを理解することで、より健康的な生活を目指すことができる。これらの研究結果は、自分が生まれ持った特性に合わせて食行動を調整し、より意識的で嗜好に沿った食品摂取の手法を開拓するまたとない機会を提供するものだ。・感情的摂食を自覚する
感情的摂食(やけ食い)は、神経症傾向の高さと関連していることが多く、克服が難しい行動だ。ストレスを感じたりネガティブな感情に駆られたりした瞬間に食べるという行為に走る衝動を軽減するには、代替的な対処法を自分で見つけるのがいい。早歩きやトレーニングなど、体を動かすのは効果的なストレス発散になる。瞑想や深呼吸といったマインドフルネスを実践すれば、自分の情動を把握しやすくなり、衝動的な食欲に屈することなく意識的な選択ができるようになる。・意識的に食べる
食事量を管理する際に衝動性を抑えるよう努めることで、変化を起こせる可能性がある。意識的な食事とは、食べるという行為にあえて気を配ることであり、食事の量に留意し、一口一口を味わい、食事中にできるだけ気が散らないようすることである。マインドフルな食事を実践すれば、食べ物とより深くつながり、味や食感をよりしっかりと感じられるようになる。ゆっくり、じっくり食べることにより満腹感を得やすくなり、食べ物とより健康的な関係を築ける。結論
私たちの食の好みは、性格と同じように多様性に満ちている。それぞれの個性的で意図的な一口は、その人ならではの自己表現であり、私たちが食事を選び、味わう際に何に気をつけているかを浮き彫りにする。意識的な食生活を送れば、何を食べるかの選択は単なる栄養補給のための行為にとどまらず、自分自身に向けた愛情表現となる。慣れ親しんだ味の心地よさを噛みしめるにせよ、新しい味に挑戦するにせよ、あらゆる食事は自己認識と意思によって、私たちの個性と固有の味覚を尊重するマインドフルな体験になり得るのだ。自分の食事パターンに問題があるのではないかと心配なら、こちらの心理査定「Eating Attitude Test」を受けてみるとよいだろう。
(forbes.com 原文)


