2024.01.14 13:00

ポルシェ、電気自動車となる次期型「マカン」がテスト中の画像を公開

安井克至
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それについて、ポルシェのエアロダイナミクス(空気力学)とエアロアコースティックス(空力音響学)の責任者を務めるトーマス・ヴィーガンドは「アクティブ・エアロダイナミクスの各要素はすべて航続距離に大きく貢献します。自動的に伸縮するリアスポイラーや、フロントのエアインテークに備わる可変冷却フラップを採用しました」と語っている。

これらに加えて、完全にフラットなフロア、空気の流れを考慮したホイール、そしてポルシェの言葉によれば「エアロダイナミクス的に最適化されたタイヤの輪郭」までが、マカンの空力性能を高めるための取り組みに含まれている。

さらに「地方の道路を普通にクルージングしている間、自動的にマカンは空気が理想的に車体の周囲を流れる状態となります。リアスポイラーはエコポジションに移動して、エアフラップは閉じ、車高は下がります」と、ポルシェは述べている。この状態で、新型マカンの空気抵抗係数は0.25となる。これに対し、先代マカンの空気抵抗係数は0.35だ。
オフロードテスト中のマカン(Porsche)

オフロードテスト中のマカン。カモフラージュを施したプロトタイプが世界各地で耐久テストに励んでいる。(Porsche)

タイカンと同じく、ポルシェの2番目のEVとなる新型マカンも800ボルトのシステム電圧を備える。これは他のほとんどのEVの2倍に相当し、マカンの導入が予定されているすべての市場で、より高速な充電が可能になる。十分に強力なDC(直流)充電器に接続した場合、ポルシェによれば、マカンは22分でバッテリーを10%から80%まで充電することが可能だという。

マカンの全貌公開に先駆け、ポルシェが明かしたもう1つの重要なデータはパワーに関するものだ。前後に搭載する永久励起同期モーターは、オーバーブースト時に最高450kW(612ps)を超える出力を発生する。最高性能バージョン(「ターボS」と呼ばれる見込み)でローンチコントロールを使用した場合のトルクは1000Nmを超える。


最後に、ポルシェによると、この同社初の電動SUVは、2バルブダンパーテクノロジーを採用したエアサスペンションと、最大5度のリアアクスルステアリング(後輪操舵)を備えており、これによって低速域における操縦性と高速走行時の安定性が向上する。

新型マカンは、2024年内に市場に投入される予定だ。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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