アマゾンとグーグルも出資
一方、アンソロピックは昨年秋にアマゾンとグーグルから、それぞれ数十億ドルを調達する契約を結んでいた。アマゾンは9月に最大40億ドルの投資を含むアンソロピックとの提携を発表し、アンソロピックはソフトウエアの大半をAWSのデータセンターに移すとともに、AIモデルの学習にAWSが独自開発した半導体を使うと述べていた。グーグルは、2023年5月のアンソロピックの4億5000万ドルのラウンドに投資した後、10月にさらに最大20億ドルの投資を約束した。同社はまず、5億ドルを投資した上で、追加で15億ドルを投資する予定とされていた。
グーグルの最初の5億ドルの投資は、メンローが主導するラウンドに転換される。また、2つの追加トランシェでそれぞれ7億5000万ドルが、時間差で投資される予定だとある情報筋は語った。
アマゾンからの投資には、9月に転換社債のかたちで投入された12億5000万ドルが含まれており、この投資も今回のラウンドで転換される。アマゾンはまた、2024年第1四半期に満期を迎える2回目の転換社債で最大27.5億ドルを投資することで「合意している」と同社は記している。
アンソロピックは、将来のAIモデルの開発においてAWSを主要なパートナーとし、AWSの顧客がこれらのモデルを利用できるようにすることを約束している。同社はまた、AWSに5年間で一定額を支出することを約束しており、アマゾンの開示資料には「我々は、AWSのクラウドサービスとチップを提供するための商業的取り決めを結んでいる」と記載されている。
(forbes.com 原文)