アンソニー・デイビスの控えセンター獲得を
デイビスは今シーズンは怪我も少なく、1試合25.2得点 12.2リバウンド 2.6ブロックを記録しており、直近数年の中では特に良いシーズンを過ごしております。デイビスがNBA屈指のビックマンとして活躍し続けていることはポジティブな材料ですが、現在のレイカーズはデイビスの控えセンターに不安を抱えています。今シーズン開幕前にレイカーズはデイビスの控えとしてジャクソン・ヘイズとクリスチャン・ウッドをFAで獲得しました。ヘイズは身体能力が高く、機動力があるセンターであり、ウッドはセンターながらスリーポイントも打てる汎用的なオフェンス能力があり、期待されている選手でした。しかし現在レイカーズはそれ以外のスキルがあるセンターを欲しています。
特にデイビスがいない時間は相手が徹底的にゴール下で攻めてきたり、フィジカルを使って押し込み得点を重ねていきます。またリバウンドも1回で確保しきれず、2回目の攻撃のチャンスを与えてしまうことも多いです。ヘイズ、ウッドの素質は素晴らしいものの、現在レイカーズが求めるセンターはフィジカルに強く、リバウンドを確実に取れる選手です。このタイプのセンターがいないので、必然的にデイビスの出場時間が増加しています。
今シーズンはレイカーズに移籍して以降、1試合あたりの出場時間が最長になっており、シーズン後半での怪我も懸念されるためにこのセンターの補強も必須です。
監督ダービン・ハムの解任説も噴出
レイカーズの負けが続く中、監督であるダービン・ハムと選手の間に亀裂が入っているとの報道が出たり、ハムの解任に関する噂も出てくるようになりました。先述した通り、先発ラインナップの数々の変更が選手に一部悪影響を与えたと思われており、現状の結果を踏まえるとそのような話が出るのも仕方がないことです。しかしハム監督は1月のマイアミヒート戦に敗戦後、チームに対して、自分のことをどう思っているのか率直にフィードバックを求め、選手からの声に耳を傾ける時間を取ったそうです。報道ではこれが有益な時間だったと言われており、その後競合のクリッパーズ戦にも勝利したため、状況が好転していく可能性もありますが、ハム解任も大きな注目点になります。
八村塁のトレードはありえるのか?
最後に、気になる八村塁の去就についても個人的な意見を述べたいと思います。レイカーズが大きくトレードに踏み切る際には八村がトレードのアセットに含まれる可能性はあります。八村の運動能力や得点能力に興味を示すチームはあるでしょうし、年俸面も高すぎないことも魅力的な点です。ただ、レイカーズは八村をトレードに出すことはせず、キープするのではないかと予想しています。
八村のような得点能力が高いフォワードの選手が現在のレイカーズにはいないことと、徐々にレブロンやデイビスと同時に起用される時間も増えてきたため、チームからの期待値は高いと考えるからです。とはいえ何が起きるかが分からないのがNBAであり、レイカーズは大きく動くことで有名なチームなだけに八村含めてチームがここからどう動くかは要注目です。
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