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2024.01.13

音声コンテンツ配信を変えるBluetoothの新機能「オーラキャスト」

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「Auracast(オーラキャスト)」と呼ばれる新たなBluetooth技術が、家庭や公共スペースでの音声コンテンツの聴取を大きく改善しようとしている。2022年に初めて発表されたAuracastに対応するデバイスは、ラスベガスで今週開催されたCES 2024でもいくつか公開された。このテクノロジーは、下記のような場面でメリットを発揮する。

・バーに集まった客たちが、自分のBluetooth対応イヤホンを使って、サッカーのテレビ中継の音声解説などを聞くことが出来る

・劇場などでは、客が自分のイヤホンを使ってセリフや演奏などを聴くことができ、特に補聴器を使用している人に便利なサービスになる

・空港や駅などの公共スペースでは、ゲートの変更などの特定の旅行者に関連する音声アナウンスを、この仕組みを通じて配信できる

・スマートフォンやノートパソコンの音声を、近くにいる友人や家族のイヤホンで共有できる

イヤホンやスマートフォンなどのBluetooth機器でこの新技術を使うには、Auracast対応のハードウエアが必要となる。だが、業界団体Bluetooth Special Interest Groupの広報担当者は、今後数カ月のうちにメーカーによるサポートが広まることを期待していると述べ、標準機能になる可能性が高いことを示唆した。

しかし、Auracastを利用するために、すべてのデバイスを交換する必要はない。例えば、テレビに約50ドルのトランスミッター・ドングルを取り付ければ、Auracast経由でオーディオをブロードキャストすることができる。ノートパソコンなどのPCも、Bluetoothマウスやキーボードに使われるような安価なプラグイン・ドングルを使ってブロードキャストを行える。

さまざまなメリット

Auracastの最大のメリットは、公共スペースで感じられるだろう。例えば、スポーツバーなどは、複数のテレビセットで異なるサッカーの試合を放映し、客は見たい試合の音声を選ぶことができる。
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編集=上田裕資

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