学生時代に6万円で店をオープン
創業者の紅超は、河南財経学院(現在の河南財経政法大学)の学生だった1997年の夏、飲料キオスクでアルバイトをした。その時にかき氷機を自作し、かき氷を販売するビジネスを思いついたという。中国メディアの報道によると、紅超は祖母から3000元(約6万2000円)を借りて、蜜雪冰城の前身である店をオープンした。蜜雪冰城の現最高経営責任者(CEO)である弟の紅甫は2007年、同社に入社。オペレーションと経営管理の標準化を図って優れたフランチャイズ・モデルを構築し、同社の成功に貢献した(紅超は会長を務めている)。現在、3万6000店の99.8%が1万6000のフランチャイジーによって運営されており、同社は世界最大級のフランチャイズ企業となっている(店舗数は、ダンキンドーナツの2倍以上、バーガーキングの約2倍を誇る)。
張兄弟は、アジアと米国のミレニアル世代とZ世代に人気のバブルティーで財を成した最新の人物だ。先駆者には、同じく新規株式上場(IPO)を控える「茶百道(ChaPanda)」の創業者兼会長である王霄錕(ワン・シャオクン)らがいる。蜜雪冰城のライバルである「奈雪の茶」を創業した彭心(ペン・シン)と趙林(ジャオ・リン)夫妻は、2021年の香港市場への上場によりビリオネアとなったが、衛生問題が発覚してから株価が80%急落し、現在はビリオネアの座から転落している。
(forbes.com 原文)