宇宙

2024.01.08 16:00

新月前後の細い月が金星そして土星に接近、今週の夜空

今週は三日月の「地球照」を見よう(Getty Images)

今週は三日月の「地球照」を見よう(Getty Images)

2024年最初の星空観賞をするきっかけを探している人は、今週がそのチャンスだ。細い月が金星と並び、新月に向けて欠けていく今週は、夜空が暗くなって星座を見つけるのに理想的だ。おうし座、オリオン座、ふたご座そしてアンドロメダ銀河を見る絶好の機会だが、再び現れる三日月が水星や土星に近づくところも見どころとなる。
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今週の星空観賞と天文について知っておくべきことのすべてを以下に紹介する。

1月9日火曜日:三日月が金星とアンタレスに接近

1月9日の未明から明け方にかけて、南東の低空で輝面比6%の細い月が、明けの明星、金星と並ぶ。近くにはさそり座の1等星アンタレスも見える。

1月10日水曜日:新月直前の細い月「old moon」

日の出の少し前、明るい金星の下方に、新月を翌日に控えた月が昇る。輝面比はわずか4%なので肉眼で見るのは難しいかもしれない。

1月11日木曜日:新月

この日、月は新月となり地球と太陽のほぼ間にくる。そのため月は太陽のまぶしさの中に埋もれてしまい、地球から新月を見ることはできない。例外は日食で、新月の円盤が太陽の円盤の前を横断するところが見える。北米では4月8日にその日食を観測できる(皆既日食が見られるのは北米でも一部地域のみ)。

1月13日土曜日:若い三日月

生まれたばかりの細い三日月を見るチャンスだが、容易ではない。日没直後の南西の空に、わずか5%だけ輝く細い月が見えるがすぐに沈んでしまう。まだ明るい夕暮れの空でこの細い月を見つけるためには、開けた西の地平線と双眼鏡が必要だ。

すぐに沈む三日月は、夜の間中、月のない空になるという意味でもある。今週が星空観賞に理想的な時なのはそのためだ。

1月14日日曜日:三日月と「地球照」と土星

日没直後の西の空では、満ちていく輝面比11%の細い月を昨夜より少しだけ高い位置に、少しだけ長い時間見ることができる。三日月の暗い側で「地球照」を探そう。地球の氷冠や雲に反射した太陽光が月面を照らす現象だ。月のすぐ上には土星がある。

1月15日月曜日:大きくなった三日月と「地球照」

日の入り後の南西の空には輝面比20%になった三日月が見える。昨夜よりずっと大きくて明るく見やすいはずだ。双眼鏡を月の輝いていない部分に向けると「地球照」が見えるだろう。今夜は土星が月の右下にある。

今週の星座:おうし座

おうし座は、オリオン座のほぼ真上にあり、夜の早い時間に東南東の空を見あげると見つかる。目印は明るいオレンジの星、アルデバランで、この星が牡牛の目だ。

おうし座の境界近くには、明るい7つの星からなるプレアデス(すばる)が小さな散開星団を形成している。すばるは夜空で最も美しい天体の1つと言って間違いない。

今週の天体:アンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河を見つけるのはちょっとしたチャレンジだが、試してみる価値はある。空がとても暗ければ肉眼で見ることも可能だが、双眼鏡を使った方がチャンスは大きい。
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見つけるには、まずW型の星座であるカシオペヤ座を探す。次に4つの明るい星が大きなひし形を形成する秋の大四辺形(ペガススの大四辺形)を探す。アンドロメダはカシオペヤと大四辺形の中間あたりにあり、双眼鏡を向けるとぼんやりとした光芒が見える。アンドロメダ銀河は太陽系から約250万光年離れた位置にある。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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