欧州

2024.01.09 10:00

バルセロナ、「大麻社交クラブ」閉鎖の可能性

スペイン・バルセロナの大麻社交クラブ(Getty Images)


今回の査察再開を含む市議会の統一的な姿勢は、大麻社交クラブの営業を制限したり閉鎖したりする可能性が強まっていることを示している。
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スペインでは大麻の使用は違法であるにもかかわらず、大麻社交クラブは法的なグレーゾーンで運営されており、会員は個人的に大麻を栽培し消費することが許されている。地元住民も観光客も、会費を支払って社交クラブに入会すれば、バルセロナのような都市で大麻を使用することができる。

大麻産業に関する情報を提供するニューフロンティアデータの報告によると、スペインの大麻社交クラブは400万人以上の利用者を抱え、年間660万~1240万人と推定される観光客を惹きつけている。こうした枠組みの中で、バルセロナを中心に数多くの大麻社交クラブがあり、会員数は3000人前後から大規模なものでは5万人にも及ぶ。ただし、観光客は通常、同じクラブに何度も通うわけではないことを考えると、クラブ会員の大半は大麻使用全体のほんの一部を占めているに過ぎない可能性が高い。

スペインの大麻社交クラブの成功は、個人の大麻消費を解禁しようとする他の欧州諸国に影響を及ぼしてきた。2021年12月に欧州連合(EU)加盟国として初めて大麻の個人使用の合法化に踏み切ったマルタは、大麻社交クラブの営業を許可している。大麻使用を今年中にも合法化する見通しのドイツでも、大麻社交クラブの設立が法律に組み込まれる予定だ。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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