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2024.01.05 11:30

アップルに相次ぐ「格下げ」、株価下落で時価総額23兆円が消失

Shutterstock.com

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米国の投資銀行大手パイパー・サンドラーは1月4日、英金融大手バークレイズに続いてアップルの投資判断を引き下げ、アップルに弱気な見方を示す企業に加わった。これを受け、アップルの株価はさらに下落した。
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ハーシュ・クマール率いるパイパー・サンドラーのアナリストは、アップル株の評価をオーバーウエイトから「ニュートラル」に引き下げ、アップルが競合をアウトパフォームするとはもはや考えていないことを示唆した。

バークレイズも2日にアップルの評価を中立からアンダーウエイトに引き下げ、目標株価を160ドルに設定していた。パイパー・サンドラーの目標株価は205ドルと、バークレイズよりもはるかに楽観的だが、それでもアップル株は、この報告を受けて4日午前の取引で1%以上下落し、約182ドルに沈んだ。

アップルの株価は4日連続で下落しており、年初からの下落幅は約5%に達している。
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パイパー・サンドラーによるアップルの格下げは、半導体関連のハイテク企業約20社の今年を予想する顧客向けメモの一部として発表されたものだ。同社は、2023年のこのセクターの株価パフォーマンスが、収益の拡大ではなく、金利の楽観的見通しやマクロ経済の状況に後押しされたもので、今後の上昇が見込めないことを警告している。

パイパー・サンドラーのクマールは、アップルの懸念点として、総売上の約52%を占めるiPhoneの販売台数の伸びへの懸念や、中国市場における景気減速にともなう需要の低迷、同社のこれまでの水準を大きく上回る株価収益率などを挙げている。

アップルの時価総額は、2024年に入り約1620億ドル(約23兆4000億円)減少した。それでも、約2兆8000億ドルの時価総額を誇るアップルは、依然として世界で最も価値のある上場企業のポジションをキープしている。

ブルームバーグによると、アップルに買い評価を与えるアナリストの数は、3カ月ぶりの低水準に沈んでおり、ハイテク株の中で買い評価の割合が最も低くなっている。バークレイズのアナリストのティム・ロングも、アップルのiPhoneの需要が精彩を欠くことを指摘していた。アップル株の年初からの下落幅の5%は、同期間のS&P500の下落幅の1%を大きく上回っている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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