鉄鋼業界全体のCO2排出量を削減したい
EVERSTEELへの期待は非常に高い。2023年9月には、米シリコンバレーに拠点を置くDCMベンチャーズから2億円の出資を受けた。脱炭素の世界的な潮流や画像認識技術の発展など、“Why now”の要素が大きいと評価されたのだ。「我々の一番の目的は、鉄鋼業の“脱炭素”を実現することです。でも、この巨大な産業に変革をもたらすにはかなりの会社規模が必要になる。DCMさんに出資していただいたことには大きな意義があるのではと感じています」
将来的には、鉄鋼業の中で広く製品展開を行い、鉄鋼業界全体のCO2排出量を削減したいと考えている。そのためにはまず日本でモデルケースをつくった後、東南アジアを中心にグローバルにも展開していく。
「僕の強みは、“森を守りたい”と感じた原体験があること。そうした強い思いを持つ人が旗を振ることで、“自分も環境問題に携わりたい”と考える人が能力を発揮できる場所がつくれるのでは、と考えています」