PCゲームプラットフォームのSteam(スチーム)では最近、『Starfield』に対する過去30日間のレビューの評価が、以前の「賛否両論」から「やや不評」へと下がった。記事執筆時点で全期間のレビュー8万7519件の評価は「賛否両論」だが、直近の7594件のレビューは「やや不評」となっている。
発売から3カ月以上たった今、レビュースコアが急に下がったのはなぜなのか? 私はその主な理由が3つあると考えている。なお「一部のStarfield嫌いが不評レビューを集中投下している」という説はそれには含まれない。私自身も当初、なぜ評価が突然下がったのかが理解できなかったので、検証する価値はあるはずだ。
1. ボリュームが大きいため、今になってクリアする人が増えている
クリアに3カ月かかるのは長いようにも思えるが、『Starfield』のボリュームを考えるとそれほど長くはない。同作は60時間、100時間、150時間は簡単に費やせるゲームだ。筆者のようにゲームを生業としていない人にとっては、クリアに3カ月かかってもおかしくはないかもしれない。そこまで長時間プレイしても、最終的に底が浅いゲームだと感じたり、魅力の1つとしてうたわれていた「ニューゲームプラス」の周回プレイがそれほどおもしろくないとわかったりしたら、全体的に否定的な評価となるかもしれない(同作をおおむね高評価した私にとっても「ニューゲームプラス」は最大の問題点だった)。最初の15~40時間ほどはのめり込める要素があるが、それ以降はというと、やることがなくなって、ほぼ空っぽの惑星でコピペされたダンジョンを繰り返し制圧するだけになるかもしれない。そういう風にゲームプレイが先細りしてしまったり、周回プレイで最初からゲームを始めたものの楽しめなかったりした人が、否定的なレビューを今投稿しているのかもしれない。