ロシアが2022年2月にウクライナに侵攻して以来、ウクライナ軍が破壊したロシアの大型軍艦はこれで7隻目だ。大型の軍艦を持たないウクライナとの1年10カ月に及ぶ激戦で、黒海艦隊は少なくとも巡洋艦1隻、水陸両用艦4隻、潜水艦1隻、補給艦1隻を損失。その他にも、哨戒艇や上陸用舟艇を数隻失っている。
ウクライナ空軍のミコラ・オレシチュク司令官は26日朝、フェオドシヤで夜間に起きた爆発の映像をソーシャルメディアで公開。「ロシア軍の艦隊は小さくなる一方だ」と書き込んだ。
ウクライナは2022年4月にも海軍が巡洋艦モスクワをミサイルで撃沈させている。オレシチュクは今回のノボチェルカスク攻撃について「空軍のパイロットと関係者全員の細やかな働きに感謝する!」と労った。
ウクライナ空軍が持つ主要な対艦兵器は巡航ミサイルを搭載するスホーイSu-24爆撃機のみであることから、何が起こったかは明白だ。ウクライナ西部から発進して南東に向かった超音速機のスホーイから、巡航ミサイルが発射された。使われたミサイルは、英国製のストームシャドーかフランス製のスカルプEGだ。
重量約1.3トン、低高度で最長約250km飛ぶこれらの巡航ミサイルは、ロシア軍のほころびつつあるクリミアの防空網の中をGPSで誘導され、ノボチェルカスクめがけて進んだ。
BIG secondary detonation after strike on the port of Feodosia, Crimea! 🫨 https://t.co/GcPuYFJmWu pic.twitter.com/Zm9M4CH1AQ
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) December 26, 2023
オスロ大学で兵器の拡散を研究しているファビアン・ホフマンによると、「表面が硬い物を標的とするとき、ストームシャドーは非常に効果的な兵器」だという。スカルプも同様だ。