キャリア

2024.01.03

自分の「キャリアレガシー(退職後に残る評価)」を築くために 3つの秘訣

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ほとんどの労働者は「キャリアレガシー」について考えていない。キャリアレガシーとは、退職後に残る評価のことだ。

自分自身の道を切り開いている人であれ、フォーチュン500企業で働いている人であれ、レガシーとは、一緒に働く人や会社に与える影響だ。新年を迎えた今、あなたも自分のレガシーを残すことを考えてみてはいかがだろう?

Spanx(スパンクス)を立ち上げたサラ・ブレイクリーは、創業初日から収益の一部を、女性の支援とエンパワメントのために確保している。セールスフォースの創業者マーク・ベニオフは、「1-1-1」というアプローチを採用している。従業員の時間の1%をボランティア活動に使い、製品の1%、利益の1%を慈善事業に寄付するというものだ。

レストラン経営者のロヒニ・デイは「Let’s Talk Womxn」という女性レストラン経営者たちのネットワークを創設した。これは、参加者の女性レストラン経営者たちが、互いに学び、支え合うことを目的に、パンデミック中に立ち上げられた、「協力者としての競争相手」を目指すネットワークだ。

キャリアレガシーを残す人には、以下の3つの共通点がある。

1. 個人的責任を負い、現状に挑戦する。

個人的責任とは、自分の行動、決断、思考に責任を持つことだ。それは誠実さに根差した、内なる道徳規範だ。個人的責任を持つ人は、自分自身に責任を持つことで、自分自身のために物事を実現する。

現状とは、特に社会問題や政治問題に関する、物事の在り方だ。「現状に挑戦する」とは、そこに波風を立てることだ。つまり、「さあ、現状は変わらなければいけない」と言うことであり、それを実現することだ。

自分のレガシーを残すことを考え始めたら、自分が残したい足跡ではなく、自分が見たい変化について考えよう。そして、その変化に責任を持つことだ。さあ、波風を立よう。

2. 自社のブランドと自分の能力、社会的使命を結びつける。

起業家であれ、従業員であれ、会社のブランドと社会的使命を育てよう。レガシーを残す人は、自分が持つ能力やリソースを理解し、それらをどのように活用して社会的利益を永続させるかを理解している。

前出のブレイクリーもベニオフも、会社が利益を上げる前から寄付を始めていた。2人は、手元にあるリソースを活用し、それを社会的使命の強化に役立てた。
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翻訳=米井香織/ガリレオ

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