必要な場合は、ためらわずに専門家の助けを求めよう。セラピストやカウンセラーは、その人に合った、ストレスや不安に効果的に対処するための戦略を教えてくれるはずだ。
失敗に終わるスタートアップの多さを考えると、起業家が非常に大きなストレスにさらされることが多いのも意外ではない。起業家の仕事は、孤独と背中合わせであることもしばしばだ。さらに、創業者の生活は非常に忙しくなりがちなため、この2つの状況が合わさると、専門家に助けを求めるのがますます難しい状況に陥る。
小規模事業を支援する企業Small Biz Silver Lining(スモール・ビズ・シルバー・ライニング)が中小企業経営者を対象に行った調査では、専門家の診察を受けていない理由として、回答者の73%が費用を、52%が時間の余裕がない点を(事実、あるいはその人の主観的な感覚として)挙げている。
4. 助け合いのネットワークを構築する
起業家特有の課題を理解してくれる、同じような立場の人たちとの人的ネットワークがあれば、非常に貴重な支援やアドバイスが得られるだろう。トゥテラは、職場以外の場所で人的ネットワークを構築することを勧めている。こうしたネットワークは最も得るものが多いし、先入観にとらわれずに気持ちを吐き出すことができる場にもなるからだ。
互いに支え合うネットワークは、メンタルヘルスだけでなく、自身の成功にとっても非常に重要だ。専門職に就く者のうち実に79%が、キャリアでの成功は人的ネットワークの構築に左右されると考えているという調査結果もある。
5. マインドフルネスなどのリラックスできる習慣を励行する
瞑想などのマインドフルネスを主眼とする習慣は、ストレスを緩和し、集中力や頭脳の明晰さを増すために役立つ。
現在のデジタル時代には、さまざまなアプリやオンラインプラットフォームが、メンタルヘルス管理に役立つリソースを提供している。サービスの内容も、瞑想ガイドから、オンラインでのセラピーセッションまで、実にさまざまだ。
新年を迎えた今こそ、起業家は自身のメンタルヘルスを良い状態に保つために、予防的なステップを踏むことが重要だ。ここまで紹介してきた戦略を実行すれば、個人の健康につながるだけでなく、ビジネス面での成功も期待できる。加えて、全体的なバランス感覚や安心感を得られるだろう。
(forbes.com 原文)