働き方

2023.12.29

長期休暇を有効活用して「リセット」するための5つのヒント

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会社によっては、一定の勤続年数に達した従業員に、数週間や数カ月、ときには最長1年の長期休暇(リフレッシュ休暇)の取得を認めているところがある。未消化分の有給休暇を翌年に繰り越せる会社もあり、かなり日数をまとめて休める人もいるだろう。

現在の勤務先では長期休暇の取得が認められていない、という人も、通常の1~2週間を超えた長めの休みを取得できるよう、柔軟な対応を求めて交渉してみるのもいいだろう。

取得できる休暇が何週間、何カ月という単位でたまっている人のために、長期休みを有意義に過ごしてリセットできるアイデアを5つ紹介しよう。

1. 「やっておきたいこと」リストをつくって消化する

キャリアコーチである筆者は、次のキャリアに向けて行き詰まっているクライアントに、「叶えたい夢」100個をリストアップしてもらっている。学んでみたいテーマ、行ってみたい場所、読んでみたい本など、何でもいい。言ってみれば、やたらと長いバケットリスト(死ぬまでにやっ外部配信ておきたいリスト)だ。

日常生活を送りながら、いますぐ挑戦できるものもある(トルストイの『戦争と平和』を読了する、など)。しかし、大掛かりな旅行を伴うもの(7大陸の制覇、など)や、多大な準備を要すること(トライアスロンのアイアンマンレースに出場して完走する、など)となると、目的達成のためには一定の時間とエネルギーが必要になる。こうした夢を叶えるなら、長期休暇がもってこいだ。

長期休暇に入る前に、十分な余裕をもって、「100個の夢」をリストアップしておこう。そうすれば、実際に休暇が始まったとき、時間を有効活用するためにすべきことがすぐにわかる。

2. 環境を変える

長期の休みがとれたら、外国に行って、異なる言語と文化を学ぼう。都会に住んでいる人なら、小さな町や地方に出かけるのもいい(その逆のパターンもいいだろう)。パスポート不要で、いつもの日常を抜け出すことができる。

自分を取り囲む環境は、成長を大いに左右する。心理学者エレン・ランガーは1979年に、ある実験を実施した。70代の男性8人を、彼らが50代だった1959年の環境を再現した場所へと連れて行き、当時の生活を体験させるという実験だ。その後、体力や歩き方、姿勢、認知力、記憶力などのテストを行ったところ、体力面と精神面が改善されて若返った様子がみられたという。

長期休暇中にどこにも旅行しないのであれば、少なくとも自宅を模様替えして、自分が望むイメージに合わせてみよう。元気回復を目指して、メディテーション・スペースを整えるのも一案だ。若かった時代をもう一度体験したいなら、初めて一人暮らしをしたときのインテリアを再現してみよう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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