地域によって「ロングナイツ・ムーン(長い夜の月)」「ムーン・アフター・ユール(クリスマスの後の月)」「オーク・ムーン(オークの月)」などとも呼ばれる12月の満月は、1年で最も高く昇る満月としても知られている。
今年の「コールドムーン」について「いつ」「どこで」「どうすれば」最も大きく明るくカラフルに見えるかを含め、知っておくべきことのすべてを以下に紹介する。
「コールドムーン」はいつ?
「コールドムーン」が公式(天文学的)に100%で輝くのは日本時間12月27日午前9時33分だが、見るべき日時は、地球上のどこにいるかによって異なる。昇ってくる瞬間を捉えれば「コールドムーン」は、他のどの時刻よりも大きくカラフルに見える。ただしそれは約15分間だけ。そのインパクトの強さは、暗闇ではなく夕暮れどきに見るからでもある。
13番目の満月
この「コールドムーン」は2023年で13番目の満月だ。通常、満月は月に1度なのにどうして13番目が存在するのだろうか?朔望月(月が新月から満月を経て新月に戻るまでの期間)は約29.53日で、地球の1年は365日だ。12朔望月は約354日であり11日余る。このため最初の満月が1月11日よりも前に起きれば、その年の満月は13回になる。2023年は1月7日に「ウルフムーン」が昇った。それから正確に354日後、2023年13番目で最後の満月が昇る。
この「余分」の満月のことを「ブルームーン」と呼ぶ。ある季節に4回満月がある場合の3回目の満月を指す呼び名(月に満月が2回ある時の2回目を指すこともある)。今年の「ブルームーン」は8月31日に起きた。
1年で最も高く昇る満月
12月の満月は必ず、空の最も高いところにある。夜が一番長い冬至の5日後に訪れる「コールドムーン」は夜空のより高く、より北側の経路を通過する。これは、月がこの時期に低い位置を通る太陽と反対になるからだ。その結果、月は水平線より上に1年で最も長く滞在し、どんな時よりも天頂(空の最も高い点)の近くを通る。
「コールドムーン」の見頃は?
満月が最も魅力的に見えるのは、太陽が西に沈んだ直後の東の空に昇るタイミングだ。先に述べたように「コールドムーン」が正式に100%で輝くのは12月27日午前9時33分だが、最も美しいのは夕暮れ時に昇ってくる満月だ。「コールドムーン」は太陽が沈む直前に東から昇り、夜通し明るく輝いた後、日の出前に西へと沈む(あなたがいる場所の月の出と月の入の正確な時刻はこちらで調べることができる。
12月26日火曜日
・ニューヨークでは、日の入が米国東部標準時午後4時35分、月の出が午後5時12月27日水曜日
・ロンドンでは、日の入がグリニッジ標準時午後3時57分、月の出が午後3時52分・東京では、日の入が日本時間午後4時35分、月の出が午後4時30分
次の満月はいつ?
「コールドムーン」の次の満月である「ウルフムーン」は2024年1月26日に昇る。この冬2度目の満月は、2024年に12回ある満月の1回目となる。(forbes.com 原文)