医師が待望する3つの最先端医療技術とは

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医師が有用だと思う最先端医療技術は数多いことがわかった。メディアで見聞きしていても、それが実際に病院に導入され我々の健康を支えてくれるのは遠い先のように思っていたが、医師が求めれば実現は早まりそうだ。またそうした医療技術はさまざまな業界の「デジタルヘルス」分野への参入を促し、好循環が生まれそうな気配だ。

日経BP総合研究所は、医師約8000人を含む医療従事者9000人、生活者5000人を対象とした医療分野のイノベーションとDXに関する意識調査を実施したが、そのなかで、医師が有用性を感じる先進的医療技術のトップ3が「再生医療」、「手術支援ロボット」、「AI画像診断支援」だった。どれも7割を超える支持率だ。

そのほか、6割を超える医師が有用と答えたものに「ゲノム医療」、「体内埋め込みデバイス」、「がんスクリーニング」、「ウェアラブル医療機器」、「オンライン診療」
があった。これらを含めた先端技術で5割の支持を超えたものは15分野のうち12分野あり、こうした技術への医師の期待の高さがうかがえる。

日経BP総合研究所によれば、「健康、医療、介護の現場に最新技術の導入が進み始めた」とのこと。それにより、医療機器メーカーや製薬会社といった既存のプレイヤーのほかに、住宅、食品、スポーツ、旅行、保険、電機などの業界がデジタルヘルス分野において「従来にない発想で、それぞれの強みを生かした新たなビジネスの創出」に動いているという。現場の医師の高い期待が、先端的医療技術の実現を後押ししてくれることを期待したい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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