ポーカーでできる女性のリーダーシップ育成 自信や交渉力を強化

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ポーカーは技巧のゲームか、それとも運のゲームかという議論は尽きないが、運だけが頼りの他のギャンブルとは異なり、ポーカーで勝つには技巧が求められる。そしてこのゲームを通じて、女性や少女たちは自信を獲得し、規律と戦略を学び、交渉、リスクテイク、意思決定、人の心を読むといった貴重なスキルを身につけることができる。

オプション取引・テクノロジー企業PEAK6 Investmentsの共同設立者ジェニー・ジャストとビジネスパートナーで夫のマット・ハルサイザーは、当時14歳だった娘ジュリエットにテニスの試合を優位に進めるコツを教えようとした際、技巧ゲームとしてのポーカーの価値を認識した。夫妻は娘にポーカーを習得させることを決断。それはやがて新たなビジネスベンチャーへと発展した。

2020年、ジャストとジュリエットはPoker Power(ポーカー・パワー)を設立。100万人の少女と女性にポーカーを教えてキャリア向上を推進し、男女間の賃金格差をなくすことを目標に、現在世界40カ国で活動している。当初は10代の少女向けのツールキットとして立ち上げられたブランドは、B2B企業モデルに移行し、米シカゴのモーニングスター、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、ペプシコ、コムキャスト、モルガン・スタンレーなど大手企業で働く女性の能力開発をサポートするまでに拡大した。

ウォール街でキャリアを積んだ後にポーカー・パワーに入社した現社長のエリン・ライドンは、ポーカーというゲームの魅力を次のように語る。「ポーカーテーブルの上は実力主義だ。身長も足の速さも筋力も関係ない。すべては手札をどう生かすかだけ。これは、多くの女性にとって想像を絶するほど力になる。なぜなら、成功をもたらすのは自らの意思決定の強さであって、どれだけ小さく縮こまれるかではないからだ。ポーカーを繰り返しプレーして技を磨けば、交渉力、リスクテイク、自信醸成など本当に重要なスキルを身につけることができる」

ポーカー・パワーは、ワークショップやモバイルアプリを用いて女性や少女のキャリア向上を支える主要スキルを教えている。
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翻訳・編集=荻原藤緒

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