カナダグースは、雪を楽しむセレブや北国の裕福な消費者の間では依然として人気だが、かつてのような熱狂は失われている。売り上げの伸びは鈍化しており、10月1日までの四半期の売上高は2億8110万カナダドル(約300億円)と、前年同期比1%増にとどまった。2021年11月のピーク時に約50ドルをつけた同社の株価は、直近では約12ドルに沈んでいる。
しかし、カナダグースのダニ・ライス会長兼最高経営責任者(CEO)は楽観的だ。祖父が1957年にウールのベストとスノーモービル用スーツを作るために始めた会社の3代目のリーダーを務める彼には、会社の将来を長い目で見る余裕がある。ライスは、今後5年間で世界の小売店舗数を倍増させることを誓うとともに、アップグレードされた店舗での体験と、「カナディアン・ウォーム」と呼ばれる顧客サービスのための11のステップへの投資を行っている。
何十年もの間、卸売業者を通して商品を販売してきた同社にとって、消費者への直販チャンネル構築は新たな取り組みだ。「私たちは、オーセンティックなやり方でクラス最高の小売ビジネスを行う方法を学ぶ必要があります」とライズは述べている。
「私にとって、このようなレガシーブランドを構築することは、非常にエキサイティングなことです。私たちは、これまでにないことをやっているのです」
(forbes.com 原文)