しかし、モデルを微調整することは、既製品のまま利用できるモデルよりもプロセスが複雑だ。「オープンソース技術は、クローズドソースの製品よりも確実に使いにくい」と、今回のラウンドを主導したアンドリーセン・ホロウィッツのパートナーであるマット・ボーンスタインは話す。
3万社の有料顧客が利用
Replicateは、開発者に対してモデルを実行した時間に応じて1時間当たり36セントから20ドルを課金している。同社はエヌビディアと提携してさまざまなサイズと機能のGPUを提供している。また、コアウィーブやグーグルクラウドなど、複数のクラウドプロバイダーとも連携している。「我々のビジネスモデルは、他の多くのAI企業に比べて明確で、代金と引き換えにインフラを販売している」とファーシュマンは話す。彼によると、同社はまだ黒字化していないという。新たに調達した資金は、ソフトウェア開発者のユーザーを増やすほか、法人顧客向けのセキュリティやコンプライアンスの強化、モデルのパフォーマンス監視などの機能の実装に充当される予定だ。Replicate の3万社の有料顧客の中には、バズフィードやゲッティ傘下のUnsplashのほか、Character AIやLabelboxなどのスタートアップが含まれる。ファーシュマン自身もソフトウェア・エンジニアで、過去にテック系スタートアップを3社創業した経験を持つが、共同創業者のヤンソンのような機械学習の専門家ではないという。Replicateは、彼のようなユーザーにとってオープンソースのAIモデルを身近なものにしている。
「機械学習モデルは、ソフトウェア開発者がこれまで大半の時間を割いてきた厄介なバグ潰しを行ってくれるため、私は楽しいクリエイティブな作業に専念できる」と彼は述べた。
(forbes.com 原文)