宇宙

2023.12.22 08:30

一年で最も昼が短く夜が長い日「冬至」について知っておくべきこと

地球の自転軸の傾き。左が夏至、右が冬至(NASA-JPL/Caltech)

冬至と夏至の影響

「地軸の傾きが、季節変動の根本的原因です」とキムは言う。「それは季節ごとの気温の変化に影響を与えるだけでなく、一年を通じて昼と夜の長さが変わる原因でもあります」
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太陽は一年を通じて水平線上の異なる位置から昇り、異なる位置に沈む。ふだんから日の入や日の出を見ている人たちはこのことを直感的に知っているが、ほとんどの人はそうではない。冬至と夏至は両極端だ。たとえば、北半球の冬至には、太陽は南東から昇り、南西に沈む。

それらは、一年の中で日の出と日の入を見ることのできる最も遠い点だ。半年待って6月に夏至を迎えると、北半球では、太陽が北東から昇り、北西に沈む。両者の中間点が、そう、春分と秋分で、それぞれ3月と9月にやってくる。春分と秋分には、太陽は真東から昇り真西に沈む。

冬至を観察するには

冬至と夏至は地球の軌道にとって重要な道標ではあるが、祝福する人は多くない。別の祝い事と時期が非常に近い冬至は特にそうだ。

この出来事を記念する良い方法は、もちろん、冬至の日に日の出と日の入を見ることで、ストーンヘンジなどの古代遺跡はそれに向きを合わせて作られている。しかし別の方法もある。たとえば、ただ外へ出て、星空を鑑賞するのでもよい。この時期は南東の空高く、とても明るく輝いている木星のすばらしい光景が見える。しかも、木星は日没直後から見ることができる。

2024年の至点と分点

2024年の至点(夏至と冬至)と分点(春分と秋分)の日にちは以下の通り。それらの中間にあたるcross-quarter day(四半期の日)も載せてある。英国とアイルランドで伝統的な区切りとされた日だ。
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・2月2日 四半期の日-聖燭節、グラウンドホッグ・デイ
・3月20日 春分の日
・5月1日 四半期の日-メイデー
・6月21日 夏至
・8月1日 四半期の日-収穫祭
・9月22日 秋分の日
・10月31日 四半期の日-ハロウィン
・12月21日 冬至

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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