米ニュースサイトAxiosとヴァラエティは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラブCEOが19日、パラマウント・グローバルのボブ・バキッシュCEOとニューヨークで面談し、パラマウント社の株式の過半数を所有するナショナル・アミューズメントのシャリー・レッドストーンCEOも同席したと報じた。
両社はまだ合意には至っていないが、ザスラブとバキッシュは、ネットフリックスなどの大手と競合する2つのストリーミングサービス、「Max」と「Paramount+」を統合する方法について話し合ったと報じられている。
パラマウント社とワーナー社は、以前から統合の動きを進めており、Paramount+は昨年8月にShowtimeを追加し、同月にワーナー社はHBO MaxとDiscovery+を統合する計画を発表した(ワーナー社は4月にアプリのブランド名をMaxに変更した)。
ワーナー社の株価はこのニュースで急落し、5.7%下落して11.66ドルで取引を終えた。一方、パラマウント社の株価は2%強下落して15.50ドルで取引を終えた。
ケーブルTVからストリーミングに顧客を誘導するための別の取り組みとして、Maxは10月にスポーツ番組のライブ中継を開始し、YouTubeやHuluらに続いてこのジャンルに進出した。同プラットフォームは、NBAやNHLなどの年間300以上の試合を生中継しようとしている。ABCとESPNを傘下に持つディズニーも、Disney+にライブスポーツを導入するための交渉を進めている。
一方、アレン・メディア・グループのバイロン・アレンCEOは20日、パラマウント・グローバル傘下の黒人視聴者向けケーブルTV局BETを35億ドル(約5000億円)で買収することを提案したと報じられている。アレンがこの取引に成功すれば、ストリーミングサービスのBET+も買収することになる。
(forbes.com 原文)