ストリーミング業界に巨大連合誕生か ワーナーとパラマウントが合併協議

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パラマウント・グローバルとワーナー・ブラザース・ディスカバリーが合併の可能性について協議に入ったことを、複数のメディアが12月20日に報じた。ストリーミング市場の競争が激化する中、Netflix (ネットフリックス)やHulu、アマゾン、ディズニーらに対抗することを狙う、2つの巨大企業の合併が市場に大きな変化をもたらす可能性が浮上した。

米ニュースサイトAxiosとヴァラエティは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラブCEOが19日、パラマウント・グローバルのボブ・バキッシュCEOとニューヨークで面談し、パラマウント社の株式の過半数を所有するナショナル・アミューズメントのシャリー・レッドストーンCEOも同席したと報じた。

両社はまだ合意には至っていないが、ザスラブとバキッシュは、ネットフリックスなどの大手と競合する2つのストリーミングサービス、「Max」と「Paramount+」を統合する方法について話し合ったと報じられている。

パラマウント社とワーナー社は、以前から統合の動きを進めており、Paramount+は昨年8月にShowtimeを追加し、同月にワーナー社はHBO MaxとDiscovery+を統合する計画を発表した(ワーナー社は4月にアプリのブランド名をMaxに変更した)。

ワーナー社の株価はこのニュースで急落し、5.7%下落して11.66ドルで取引を終えた。一方、パラマウント社の株価は2%強下落して15.50ドルで取引を終えた。

ケーブルTVからストリーミングに顧客を誘導するための別の取り組みとして、Maxは10月にスポーツ番組のライブ中継を開始し、YouTubeやHuluらに続いてこのジャンルに進出した。同プラットフォームは、NBAやNHLなどの年間300以上の試合を生中継しようとしている。ABCとESPNを傘下に持つディズニーも、Disney+にライブスポーツを導入するための交渉を進めている。

一方、アレン・メディア・グループのバイロン・アレンCEOは20日、パラマウント・グローバル傘下の黒人視聴者向けケーブルTV局BETを35億ドル(約5000億円)で買収することを提案したと報じられている。アレンがこの取引に成功すれば、ストリーミングサービスのBET+も買収することになる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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