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ソニー、PS事業の「時代遅れの柱」に焦り 流出文書から判明

Sergei Elagin / Shutterstock.com

ソニー傘下のゲーム開発企業Insomniac Games(インソムニアック・ゲームズ)がハッキング被害を受けた問題では、身代金の要求が受け入れられなかったハッカー集団が、盗み出した大量のデータを公開した。人々は、そこに含まれる130万件のファイルから、さまざまな情報を引き出している。

従業員の個人情報などは決して共有されるべきではないし、まだ発売されていない新作ゲームの内容をばらすのは残酷なことだが、中にはソニー全体に関連するニュースとして妥当な情報もある。
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そうしたものの一つが、マイクロソフトが最近完了したアクティビジョン・ブリザード買収をめぐり、ソニーが抱く懸念が詳細に記されている文書だ。この件に関する訴訟で先に公開された文書では、マイクロソフトがアクティビジョンの人気ゲーム『Call of Duty』シリーズをPlayStationから奪う可能性について、ジム・ライアンらソニー幹部が実際には懸念していなかったことが明らかになっていた。だが、今回流出した文書からは、それとは別の現実問題が示されている。

文書の中でソニーは、マイクロソフトがアクティビジョンを買収することで、サブスクリプションサービスの「Game Pass」などを強化し、ソニーを「飛び越す」懸念を示している。ソニーは「Game Pass」を、自社のサブスクリプションサービス「PlayStation Plus」にとって大きな脅威とみなしている。

また、マイクロソフトが少なくとも2027年までに、『Call of Duty』などのアクティビジョン製ゲームを発売と同時に「Game Pass」で提供するようになると予想。そうなれば、こうしたタイトルを70ドル(約1万円)で買わなければいけないPlayStationよりも、はるかに魅力的なサービスとなるだろうとの認識も示している。

ソニーはまた、『Call of Duty』などの人気作がXbox向けの時限独占タイトルとなったり、Xbox版ソフトにさまざまな機能が追加されたりといった可能性についても懸念している。これは訴訟の時点では現実のものとなってはおらず、マイクロソフトもそうした戦略には出ないと明言していた。ただ、実際にどうなるかは、新作ゲームが発売されてみないとわからない。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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