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2023.12.21 12:00

グーグルのAI「Gemini」、性能テストでChatGPTを凌駕

Getty Images

グーグルのAI部門であるGoogle DeepMind(グーグル・ディープマインド)の製品担当バイスプレジデントを務めるイーライ・コリンズは、テッククランチの取材に対し、Gemini Ultraは、テキスト、画像、音声、コードの「微妙に違う」情報を理解できると述べている。
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コリンズによれば、アプリ開発に用いたデータの一部は、公開ウェブソースに由来するという。だが、AIのトレーニングに用いたソースについては直接言及しなかった。

さらなる機能が続々と登場している現在、GeminiなどのAI製品に関しては、「同意」の問題も焦点になりつつある。パフォーマンス面の成果はさておき、そうしたプラットフォームを強力なものにするために必要な「材料」はどうなっているのだろうか? 

ここで言っているのは、エネルギーやハードウェアやチップのことではない。ChatGPTをはじめとするAIプラットフォームは、無数のアーティスト、発明家、教師、著述家の作品をもとにトレーニングされ、それらを利用している。
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マイクロソフト、GitHub、OpenAI、Stability AIはいずれも、コンテンツを不正に利用したとして、コンテンツクリエイターたちから訴訟を起こされている。APの報道によれば、「大規模な組織的窃盗」に関わったとしてOpen AIを訴えた17人のライター集団には、ジョン・グリシャム(『法律事務所』『評決のとき』などの著者)やジョージ・R・R・マーティン(『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者)といった著名作家も含まれている。

米国著作権局によると、米国著作権法の公正利用(フェアユース)の法理に基づいていれば、注釈、批評、ニュース報道、学術報告などの目的で、作品の限られた部分を使用する(引用を含む)ことは認められている。実際、この記事でも、引用元を明示した上で、そうした引用をおこなっている。

GeminiやChatGPTなどのAIソリューションが抱える問題は、オリジナルを制作した人間のクリエイターから「許諾が得られて」いないことだ。新しい何かを創作するために作品全体が利用されたとしても、それに対する報酬はない。そうした著者やクリエイターは、AIにとって事実上のトレーナーだが、その教育や貢献に対する報酬は得られないのだ。

著作権局のウェブサイトには、「ある作品の新バージョンを作成したり、他の誰かにそれを作成する権限を与えたりすることができるのは、その作品の著作権の所有者だけです」と書かれている。「したがって、どれだけ変更が加えられていても、所有者の同意を得ていない限り、他者の作品の著作権を主張することはできません」

こうした法や規則は、人工知能にどのように適用されるのだろうか。そして、その結果は、どれくらい早く社会に浸透するのだろうか。

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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