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2023.12.26 11:15

2人に1人は蛙化現象を経験、その理由とは

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2023年の流行語大賞のトップ10にも選ばれた「蛙化現象」。若者の間で広く使われた言葉だが、元々の意味は「好意のある相手が、自分に対して好意があるとわかると、逆に嫌悪感を抱く」というもの。しかし今回の若者の間では「相手のちょっとした行動・言動で、好意が冷めてしまう」という意味合いで使われているようだ。

そんな「蛙化現象」という言葉に対して、マッチングアプリを提供するParasolが「蛙化現象の経験や原因」に関する調査を行っている。

それによると、蛙化現象を起こしたことはあるかとの問いに、「複数回ある」「一度だけある」を合わせて、54.4%と半数以上が経験。その原因としては、「NGに感じる行動や言動があった」がトップで、「価値観が合わなかった」「理想と現実で、期待値によるギャップがあった」と続いている。

では、蛙化現象を経験して、むしろよかったと感じたことはあるかの問いには、8割以上の人が「いいえ」と回答。一方よかったと回答した人には、「自分の好みや譲れないポイントがわかった」「相手の嫌なところに早めに気づけて、時間をムダにしなくて済んだ」と前向きに捉える意見も見られた。

蛙化現象は、もともとは女性に多い現象であるとされていたが、今回の調査では女性の方が多いものの、男性も46.4%いるので、女性特有という現象ではないようだ。ただ、「複数回ある」の差が約25ポイントあり、「NGに感じる行動や言動があった」の回答では、女性が75.6%に対して男性は57.6%であることから、女性の場合は恋愛に対する理想像と、それに対するギャップが大きいと急速に幻滅する傾向にあるのかもしれない。

最近は、マッチングアプリを活用する人も少なくないが、マッチングアプリで出会った人に対して、蛙化現象を経験したかの問いには、「複数回ある」「1度だけある」が43.7%と通常よりは若干少ない。ただ蛙化現象が起きた原因としては、「メッセージでのやり取りをしていた時の雰囲気と実際の雰囲気が違った」がトップとなっている。写真とプロフィールを見て相手を決め、メッセージのやり取りを経て実際に合うという過程から、必要以上に理想を高めてしまいがちなのではなかろうか。

蛙化現象を防ぐにはとの問いでは、「相手に対する理想像を高めすぎない」がトップであることから、理想を求めすぎないようと自覚はしているようだ。

人それぞれ価値観は違うので、受け入れるところ、受け入れられないところのハードルをどのあたりにするのか。蛙化現象を起こしがちな人は、考え方を少し整理する必要がありそうだ。

出典:恋愛婚活ラボ「蛙化現象の経験や原因」調べ

文=飯島範久

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