ソニー傘下ゲーム企業にハッキング 『Wolverine』などの情報が大量流出


データを公開したランサムウエア集団「Rhysida」は11月下旬、大英図書館のシステムにも侵入したと主張していた。その手口は、組織や企業を狙うランサムウエア攻撃としては一般的なもので、コンピューターを悪意のあるソフトウエアに感染させ、保存されているファイルをロックした上で、ロック解除と引き換えに身代金を要求するというものだ。身代金は通常、追跡が困難な暗号資産(仮想通貨)で要求される。

ゲーム企業は、大規模なユーザーベースや個人データの収集、経済的影響力から、ハッカーにとって魅力的な標的となる。これまでにも、大手ゲーム企業からの大規模なデータ流出が相次いできた。昨年には、ロックスター・ゲームスが開発中の超期待作『Grand Theft Auto VI』(GTA6)の映像が盗まれ、ネット上で公開されるというゲーム史上最大級のデータ流出事件が発生。今月上旬には、ついに同作初のトレーラーがロックスターによって公開された。

2020年には、ソニー傘下のゲーム開発企業Naughty Dog(ノーティードッグ)がハッキング被害に遭い、発売前だった『The Last of Us Part II』の情報が流出。『サイバーパンク2077』や『ウィッチャー3』を手掛けたCD PROJEKT REDや、『リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT』を手掛けたRiot Games(ライアットゲームズ)なども近年、ハッキングに遭っている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事