製品

2023.12.21

割れないシリコーングラス、まるでガラスの透明度 ものづくりの町・八尾発

KINJO JAPAN F0

光を取り込むシャープなカッティングデザインの美しさと、耐熱性、機能性を兼ね備えた「落としても割れない」グラス。

そんな驚きのアイテムを開発した大阪府八尾市の錦城護謨が、新製品「KINJO JAPAN F0(通称:SAKEグラス)」の先行販売を、応援購入サービスのMakuakeで開始した。

最大の特徴はなんといっても、その素材。ガラスと同等の透明度を持つシリコーンゴムでできており、ラグジュアリーな見た目からは想像できないほどの実用性を発揮している。

落としても割れず、滑りにくいから持ちやすい。熱に強く(使用可能温度帯:−30℃~200℃)、熱湯も電子レンジの使用もOKで、冷たい飲み物でも結露しにくい。劣化もしにくく長く使える。

そして、手に取った時に指に優しくフィットするデザインと小ぶりで絶妙なサイズ感により、大人だけでなく「お子様の日常使いにもおすすめ」で、いつもよりちょっとオシャレで贅沢な気分を味わいたいピクニックやキャンプなど「アウトドアにも最適」だという。

家電製品のゴム部品製造において高いシェアを誇る錦城護謨が、長年培ってきたノウハウを駆使してゴムの可能性を最大限に引き出した、ユニークなグラスだ。
KINJO JAPAN F0(通称:SAKEグラス)

きっかけは、ものづくりの町・八尾市の行政プロジェクト

錦城護謨の製品はこれまで、家庭や生活の身近なところに必ずといっても良いほど存在するものの、軟弱地盤の改良や視覚障害者用歩行誘導マット、家電・スポーツ用品の部品といった言わば陰で支える存在で、知る人ぞ知る会社であった。

転機は2019年。大阪府八尾市が事業者とクリエイターを結び、八尾のものづくりの力、魅力を世界に発信する行政事業「YAOYA PROJECT」への参加だった。

デザイン事務所「シーラカンス食堂」代表の小林新也氏とタッグを組むことになり、新たな挑戦として製品を「家庭の見えるところに」を目標に掲げ、初の自社ブランド「KINJO JAPAN」を2020年に立ち上げて、一般ユーザー向けのオリジナル商品「KINJO JAPAN E1」を開発。以降、KINJO JAPAN F2やKINJO JAPAN F0、その他製品の開発にも共に挑戦し続けてきた。

クリエイター小林氏の「シリコーンゴムの概念を払拭するようなラグジュアリーな印象を演出するために、切子ガラスのようなデザインへ挑戦したい」という想いと、85年以上の歴史を持つ錦城護謨の技術が結実して誕生したプロダクトなのだ。
KINJO JAPAN F0(通称:SAKEグラス)
今回の新製品では「SAKEグラス」との通称名のとおり、日本酒やウイスキーなどの香りを存分に楽しめるようにと底の形状がボール型に仕上げられている。その美しく輝く底面からも、技とデザインの妙を味わうことができるだろう。

ものづくりの町・八尾が誇る職人たちに思いを馳せながら、日々のさまざまなシーンでお気に入りの飲み物をそそぎ、光にかざして眺め、愉しみたい一品だ。

>> 錦城護謨 プレスリリース

●製品仕様

KINJO JAPAN F0(通称:SAKEグラス)
商品名:KINJO JAPAN F0(通称:SAKEグラス)
容量:200ml
本体サイズ(高さ×幅/最大部):88mm×80mm|底面 幅45mm
重量:約72g
生産国:日本(大阪府八尾市)
販売方法:Makuakeにて先行販売中(〜2024年1月30日まで/予定)
*製品改良のため、仕様は予告なく変更する場合がある

●会社概要

企業名 :錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社
代表者 :代表取締役社⻑ 太⽥泰造
創業 :昭和11年5⽉
事業内容:⼯業⽤ゴム部品の⽣産・販売、軟弱地盤改良⼯事(設計・施⼯・管理)、視覚障害者歩⾏誘導マットの製造販売・施⼯、自社ブランド「KINJO JAPAN」での新製品開発事業など
Webサイト:http://www.kinjogomu.jp/

写真=錦城護謨 文=宇藤智子

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