キャリア

2023.12.23

高齢者ほどバイト探しにアプリを活用、閲覧頻度も高し

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バイト探しも時代によって変わってきている。かつては求人雑誌を見て探していたものだが、ネットが普及するとWebサイトで見つけるのが当たり前。そしてスマホ時代となったいまでは、専用のアプリも登場しており、見つけやすさも向上してきている。

そんなバイト探しについて、エンバイトが「アプリの利用」調査というのを行っている。

それによると、求人サイトで仕事を探す際、主に使うのはどれかとの問いに、約6割が「スマホでWebサイト」と回答。「アプリ」は36%あまりで、全体の9割以上がスマホで探していることがわかった。

年代別に見ていくと、意外なのがアプリを利用するのがいちばん多いのは60代以上で46%。20代が一番少なく27%となっている。

求人アプリを利用する人で、いくつのアプリを利用しているのか問うたところ、「2つ」がいちばん多く32%、次いで「3つ」が28%、「4つ以上」が23%と続いており、多くの人が複数のアプリで情報収集していることがわかる。

アプリを利用する理由としては、「求人サイトに限らず、アプリがあればアプリを使う」が49%と半数おり、「すぐにアクセスできる」が44%、「毎回ログインする必要がない」が26%と続いており、使い勝手のよさがアプリを利用する理由の1つのようだ。具体的な回答のなかには「プッシュ通知が特に助かっている。お気に入りに入れたまま未応募の案件などは、お知らせが来るので応募忘れがない」(40代女性)とあり、アプリならではのメリットを感じている人も少なくないようだ。

求人サイト・アプリを閲覧する頻度としては、「毎日かつ1日2回以上」が35%でもっとも多く、「1日に1回」が22%、「1週間に2回以上」が19%と続き、閲覧する頻度は全体的に高く、年代が上がるに連れて増加する傾向にある。

こうしてみると、バイト探しサイトやアプリをもっとも活用しているのは60代以上の高齢者で、逆にもっともバイト探しに苦労しているのではと推測される。高齢化社会で定年退職してもまだまだ働き口を探す必要のある現代。効率よくバイト探しができるやり方を身につける必要がありそうだ。

出典:エンバイト「アプリの利用」調査より

文=飯島範久

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