新型コロナウイルスの世界的な流行によって規制されていた海外渡航は、段階的に緩和されてきた。だが、その後の経済の不確実性や、失われた旅の機会を取り戻すための「リベンジ旅行」がもたらした「燃え尽き症候群」によって、ここ数年は休暇を心から楽しむことができなかったという人もいるだろう。
キャンプ場の予約サイト、Campspot(キャンプスポット)によると、そうしたなかでいま多くの人が注目しているのは、リラックスとウェルネスを実感できるキャンプだ。従来のキャンプでの荒削りな体験では飽き足らなくなった人たちは、ウォーターフロントのロケーション、パノラマのような景色、高速の通信回線が提供されていることなどを求めているという。
キャンプスポットはこれら3つの条件を備えたキャンプ場に滞在する休暇を、「カームケーション(静かな休暇)」と呼んでいる。そして、その人気の理由には、「世界経済の不確実性から、心の慰めや静かさを得られる場所を求める人が増えている」ことがあると説明している。
新型コロナウイルスのパンデミックによって旅行をあきらめていたことに対する「リベンジ旅行」は、やりたかったことをすべて体験しようとして忙しい旅になる傾向があった。それに疲れた人たちが、「精神的なリフレッシュ」ができ、出費を抑えることもできるカームケーションを求めているという。
以下、そうした旅を楽しむことができる場所の例として挙げられている、欧州の3カ所をご紹介する。