働き方

2023.12.20 10:30

年末を乗り切り、新年に備えるための仕事術

遠藤宗生
1953

Getty Images

新年は、もうすぐそこだ。2023年は苦労の多い1年だった、と思う人もいるだろう。インフレの高進と物価上昇で、給料をもらってもあまり手元に残らなかったからだ。ホワイトカラーは、人工知能(AI)の台頭や、他国への業務委託が要因で、雇用不安に見舞われた。また、企業は経費削減の一環として、次々と人員整理を行っている。

年末年始の良いところの一つは、心の持ちようがシフトすることだ。休暇をとったり、家族で集まったり、念願の旅行に出かけたりできる。ひたすらのんびり休養して、自分を労る人もいるだろう。

しかしなかには、ホリデーシーズンはストレスがたまる時期だという人もいる。仕事納めまでにさまざまなプロジェクトを締めくくり、家族や友人を家に招かなければならないからだ。

多忙な年末をうまく乗り切るには

この時期をうまくスタートさせるためには、まず計画を立てる必要がある。上司と相談して、年末までにやるべきことは何か、可能なことは何かを調整しよう。

やるべきことを、優先度順にリストアップしよう。自分が責任を持つ業務や部下の進捗状況を確認し、直属の上司と最新状況を共有して、全員の認識一致を図るようにしよう。計画を立てることは、ストレスや不安の軽減につながる。「やるべきこと」がたくさんあって、つい計画から外れやすいため、そうした「寄り道」が起こらないよう、構造やルーチンを整えよう。

仕事中は、集中力を削がれる状態を最小限にしよう。通知をオフにし、スマートフォンは手元に置かず、静かな場所を見つけよう。生産的である必要があるときには、休暇の予定などを話し合う人の雑談が耳に入らないようにしよう。

集中力を高める音楽を聴くのも一案だ。意識して休憩をはさむのも忘れずに。作業をするときは、こまめな休憩を予定に組み込んで、気分転換しよう。休憩時間には、ストレッチをしたり、瞑想(めいそう)したり、外を軽く散歩したり、好きなことをするといい。

年末は、イベントや用事が盛りだくさんなので、どうしても疲れがたまりがちだ。疲れをためないよう、規則正しく睡眠をとり、ぐっすり眠ることを心がけよう。

自分を顧みる時間もとらなくてはならない。年末のあまり忙しくない日を利用して、2023年の自分を振り返ろう。達成した目標は何だろうか。どのようなことを学んだのだろうか。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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