2023.12.23 11:00

世界で最も訪れたい観光都市100選 東京が4位、初のトップ10入り

東京・浅草の浅草寺と東京スカイツリー(Shutterstock.com)

国際市場調査会社の英ユーロモニターインターナショナルが、世界各地の観光都市としての魅力を総合評価し、ランキングとしてまとめた最新報告書「Top 100 City Destinations Index 2023」を発表した。世界で最もダイナミックで影響力のある都市がまとめられており、旅行先選びの参考となるランキングだ。

この報告書では、「経済・ビジネス実績」「観光実績」「観光インフラ」「観光政策と魅力度」「衛生・安全」「持続可能性」の6つの主要分野について、55個の指標を用いて世界100都市をランキングしている。

世界上位の都市

首位に輝いたのは、昨年に引き続き仏パリだった。「光の都」パリは、歴史に裏打ちされた壮大さと現代的な躍動感が生み出す独特の調和が観光客を魅了し続けており、来年の夏季五輪開催へ向けてさらに魅力が高まっている。ユーロモニターインターナショナルでシニアマネジャーを務めるナジェジダ・ポポワによると、パリは「観光政策と魅力度、観光インフラ、観光実績の各分野で卓越した評価を得た」という。

欧州からは63都市がランクインし、うち7都市がトップ10入りした。その顔ぶれは、スペイン・マドリード(3位)、オランダ・アムステルダム(5位)、独ベルリン(6位)、伊ローマ(7位)、スペイン・バルセロナ(9位)、英ロンドン(10位)となっている。他を圧倒する欧州都市の強さは、豊かな歴史、文化の多様性、技術の進歩が融合した結果だ。

その他の上位都市

欧州以外から上位に食い込んだのは、アラブ首長国連邦ドバイ(2位)、東京(4位)、米ニューヨーク(8位)だった。東京は初のトップ10入りで、観光インフラの整備や新型コロナウイルス規制の緩和、円安の進行が外国人観光客にとって大きなメリットとなっているとみられる。

ランキングではアジアの存在感も大きく、シンガポール(11位)、韓国ソウル(14位)、大阪(16位)、香港(17位)が20位内に入った。アジアが世界の観光業界で影響力を増していることがわかる。

今年新たにランクインした都市は、米ワシントンD.C.(48位)、カナダ・モントリオール(68位)、チリ・サンティアゴ(88位)、リトアニア・ビリニュス(92位)だった。
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翻訳・編集=荻原藤緒

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