こうした配信は「topless meta(トップレス・メタ)」と呼ばれている。(編集注:メタは「most effective tactic available=利用できる最も効果的な戦術」の略で、手っ取り早いコンテンツで視聴者を獲得する行為を指す言葉)
トップレス・メタを行う女性にはポルノ女優も含まれ、その主な目的はTwitchでの配信を通じて収入を得るだけでなく、他サイトでは自分が「すべてをさらけ出す」姿が見られるとして、視聴者を成人向けSNSの「OnlyFans(オンリーファンズ)」などに誘導し、そこでの購読料からさらなる利益を得ることにあるようだ。
こうした配信の問題は、コンテンツ自体の内容だけではなく、Twitch上でおすすめの配信として目につきやすいに場所に表示され続けたことにあった。そのため「Twitch利用者には子どももいるのに!」という苦情が殺到。Twitchに対策を求める声が上がった。こうした配信をしていた女性のうち、知名度の高い数人は少なくとも一時的にアカウント停止処分を受けた。
ところがだ。
Twitchはこのたび公表した新しい利用規約で、ある面では規定を厳格化しつつも、別の面ではより寛容な方針を示した。新規約では、性的なコンテンツを含む配信が目立つ場所に表示されることを制限。一方で「芸術的なヌード」やトゥワーキング、ポールダンス、グラインドなどの挑発的なダンスについて、ストリップクラブで撮影されたもの以外は例外として扱うと規定した。
全裸や部分的な露出は引き続き禁止されているが、ラベルを付ければ許可される性的コンテンツとして、ボディペインティング、アーティストが描いたヌードのアニメ「マイクにキスしたり、マイクをなめたりする」(実際にする人々がいる)ことなど、さまざまな行為を明記したリストも作成した。