AIを用いた文章作成支援ツールWriterBuddyが11月に公開したレポートによると、人々は2022年9月から2023年8月までの期間に、ChatGPTを毎月15億回、年間146億回訪問した。これはトップ50のAIツールの訪問数の60%に相当。グーグルのBardへの同期間の訪問数が2億4200万回であることと比較すると、その差は歴然としている。
もちろん、BardはChatGPTよりも遅れてリリースされており、以前は米国内でのみで利用可能だった。
一方、OpenAIは最近になって、自然な話し言葉でChatGPTと会話できる機能をアプリで公開したが、訪問者のほぼ60%がモバイルからだ。そして、生成AIツールを使ったセッションの70%近くは男性によるものとされている。
筆者がChatGPTに対し、このデータで示された男女の格差の理由を尋ねたところ、テック分野においては歴史的に男性の割合が高いという回答だった。また、X(旧ツイッター)で同じ質問をしたところ、ある人は、アマゾンのAlexaやアップルのSiriといったツールが、女性の名前を持つ場合が多く、女性が男性を支えるという文化的なステレオタイプに陥っていると指摘した。
しかし、ここ最近の生成AIツールは、ChatGPTやBard、MidJourneyといった性別を感じさせない名前を持っており、そのトレンドにも変化が訪れている。
また、もうひとつ、ある女性が挙げた至極もっともな理由があった。「AIを働かせるためには、AIと同じように考え、AIが望むようにプロンプトを出さなければならない。それは疲れる」と作家でアーティストのキャサリン・フィッツパトリックは述べている。