同校を運営する組織は、大学の設立に先立ち、STEM(科学、技術、工学、数学)に特化した初等・中等教育学校を立ち上げ、ジョージア州に本部を置く南部大学協会の認定を受ける計画とされる。
この学校の詳細は不明だが、税務書類によると、経験豊富な教授陣を採用し、シミュレーションやケーススタディなどの実践的なメソッドに裏打ちされた伝統的なカリキュラムを採用する予定という。
ブルームバーグによると、大学の資金は授業料と寄付金で賄われ、マスクが昨年22億ドル相当のテスラ株を投じた慈善団体「ザ・ファウンデーション」からの寄付金が充てられる模様だ。提出書類によると、同校は授業料を無料にする計画だが、一部の学生から授業料を徴収し、困窮度に応じた奨学金を提供する可能性もあるという。また、学生は実力で選抜され、財団の関係者やその家族の入学を保証しないとされている。
フォーブスは、マスクの代理人にコメントを求めたが即座に回答は得られなかった。
フォーブスは、マスクがこれまで慈善事業に寄付した金額を4億1000万ドルと見積もっている。この数字は、2021年から2022年にかけて彼のテスラ株79億ドルを受け取った彼の財団にいまだ眠っている金額や、最終的な寄付先が不明なドナー・アドバンスド・ファンドに送られた金額を除外したものだ。
ブルームバーグが報じたところによると、マスクは以前、自身の5人の子どもとスペースXの従業員の子どもたちのためにカリフォルニア州で学校を設立していた。彼はまた、オースティン郊外にスネイルブルックと呼ばれる新たなコミュニティを計画しており、彼が経営する企業の従業員向けの住宅と、学校やレクリエーション施設を建設しようとしている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、マスクはオースティン地域に約6000エーカーの土地を所有しており、街全体の建設を含む、より大きなコミュニティ計画が進行中という。スネイルブルックは、6カ月以上前から建設中だと同紙は報じている。
(forbes.com 原文)