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2023.12.14 12:30

メタのAI画像生成ツール、唯一の欠点はユーザーがソースとなる画像を提供

Joao Serafim / Shutterstock.com

筆者は、すべては無害なアプリから始まると主張するAI否定派の1人だ。ゆっくりと、だが確実に私たちは破滅を招きかねないAI革命の不本意な参加者になっていく。実際のところ、筆者はAIによる画像生成に反対しているわけではない。このテクノロジーは、特にインスピレーションを必要とするクリエイティブな分野に身を置く人にとっては驚くほど役に立つものだ(もちろん、そうした人々から仕事を奪う可能性もある)。
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筆者が反対しているのは、同意がないことだ。利用規約のどこかに埋もれているかもしれないが(筆者はそうした利用規約にも同意した覚えはない)、メタが市場シェアを拡大し、マイクロソフトやOpenAI、グーグルに追いつけることを証明することを、私たち全員が手助けしているのは明らかだ。

Imagineのブラウザ版でさえ、メタが公開画像を使用することに私たちが同意するオプションはない。もし目にしていたら覚えている。

筆者のもう1つの不満は、これがどのようなことにつながるかわからないということだ。無害で楽しそうに見えることがすぐに不快なものになることがある。例えば、フェイスブックがサービスの提供を始めたとき、私たちのほとんどはプライバシーに関する懸念についてあまり深く考えなかった。メタはおそらく画像をスクレイピングして傾向を分析し、私たちが子どもや家族の写真をどれだけ頻繁に共有しているかを知っている。私たちは画像を公開するごとにその画像を獣に食べさせているのだ。
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公開画像を共有し、それを非公開にする方法さえ知らない人々にとって、「またプライバシー侵害か」くらいにしか感じられないかもしれない。

たとえ画像が実際にすばらしい出来だとしても、決して良い気分ではない。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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