ファーウェイの新型スマートウォッチ「Huawei Watch Ultimate Gold Edition」についても同じことが言える。このウォッチは、その名の通りゴールド素材を使用したスマートウォッチだ。価格は、英国で2699.99ポンド(約49万円)、中国では2万3392元(約47万円)となっており、他の欧州やアジアの国々ではその中間の価格で販売されている。
スマートウォッチ史上最も高額な製品であり、モバイル業界の価格設定に慣れている人なら目を疑うような値段だ。しかし、ここ数年で分かってきたのは、モバイル製品の価格は他の業界と比べて相対的に低いということだ。高級時計の世界でこの程度の価格はまったく驚くべきものではない。
ファーウェイの狙いはまさにそこにある。同社は、Ultimate Gold Editionをモバイルガジェットではなく、高級時計に位置付けているのだ。しかし、消費者はファーウェイ製品を高級品として受け入れるのだろうか? 欧州では分からないが、少なくとも中国やマレーシアでは、その答えは「YES」だ。香港でも一定数の消費者は受け入れるだろう。
Ultimate Gold Editionは、全てがゴールド素材で作られている訳ではない。メインフレームはナノ結晶セラミック製で、ストラップはチタニウム製だ。ベゼルや回転式クラウンには18Kゴールドが用いられている。ファーウェイによると、ゴールドプレートはダイヤモンドカット加工ではめ込まれているという。
筆者は高級時計に詳しくないため、これが標準的であるか否かは不明だが、ベゼルは滑らかで継ぎ目がなく、ゴールドプレートとセラミックフレームの間にエッジがない。
Ultimate Gold Editionの重量は、78gとややずっしりしており、本体サイズは49.4mm×49.4mm×13mm。ストラップにはバタフライバックルが採用されており、長さを調節する場合はバックルを付け足したり、外す必要がある。予備のバックルが3個同梱されており、ほとんどの手首サイズに合わせることが可能だ(ファーウェイのウェブサイトによると、手首周り140mm~210mmに対応しているという)。
ディスプレイには、1.5型のLTPO(低温多結晶酸化物)有機ELを採用し、リフレッシュレートは1Hz~60Hzとなっている。リフレッシュレートを1Hzまで落とせることで電力効率が上がり、1回の充電で最大14日間駆動できる。アップルやサムスン、グーグルのスマートウォッチの電池が1~3日しか持たないことを考えると、目を見張る駆動時間だ。