シーズン1はある程度の起業経験やビジネス経験のあるメンバーがいたので、未経験のメンバーの能力を引き上げることができました。“できる人”と“まったくできない人”をあえてアンバランスに混ぜたことで、一般企業で3年かけて起きる揉め事を、良くも悪くも3カ月間ですべて網羅できたのでは。
シーズン1の第1話では、1000人以上から選ばれた6人が出会った。
シーズン2では冒険して、一見起業に向いてなさそうな、伸びしろがたくさんあるメンバーもキャスティングしました。結果、彼らが頑張ってくれたおかげで視聴者の共感や応援を生み、「私にも起業できるかも」と希望を生むことができたのではないでしょうか。
また、このシーズンは「クビルール」を導入しました。同じチームの仲間をクビにするという残酷なルールですが、これも現実の企業では起こりうることです。クビを巡って責任のなすりつけ合いが起きたり、言いづらい事を切り出さなければならない独特な空気感が生まれたりと、ドラマがありました。出演者たちはたまったものではないでしょうが、結果として良いリアリティを見せられたのではと思います。
——シーズン2の視聴回数はシーズン1に比べて120%増と好調でした。視聴者層に変化はありましたか。
そうですね。視聴回数は、シーズン2の公開によってシーズン1を観る方も増えたので合わせると140%も成長しました。今後もシーズンを重ねるごとに、数珠繋ぎで数十%ずつ伸びていくのではと予測しています。
また、視聴者層も変化しました。ヒカルや朝倉未来の視聴者のほとんどは、すでにシーズン1のときからNontitleを知っている状態。シーズン2から見始めたという方は、他のトップインフルエンサーの紹介やXのトレンドや感想ポスト、YouTubeの急上昇ランキングから流れてくる傾向がありました。
ノンプロモーションでここまでの再生数を稼げるのは嬉しいですし、その分制作費にお金をかけられるのはインフルエンサーとのコンテンツビジネスの強みですね。
シーズン2はクセモノ揃いで初日から大波乱。
新シーズンの新たなルールは?
——2024年1月18日から始まるシーズン3の見どころを教えてください。シーズン1・2ともにD2Cサービスの起業に至るチームが多かったのですが、シーズン3では、アプリなどの無形サービスや飲食チェーンなど、とにかく幅広いビジネスが生まれたらいいなと思っています。またBREAKING DOWNで一躍知名度を上げた闘う料理人、こめおもシーズン3に参加決定していますので、さらに新しいNontitleの魅力をお届けできると思います。