食&酒

2023.12.16

ウォーターサーバーは家計の助けとなるのか

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ぜいたくなイメージがある家庭用ウォーターサーバーだが、日本でも徐々に普及している。いろいろと便利なのだそうだが、どれだけお金がかかるのだろうか。ユーザーたちからは、むしろ家計の節約になったという声が聞かれる。はたして、どうなのだろう。

宅食サービスの情報サイト「かんたん宅食ガイド ラクタさん」は、ウォーターサーバーを使ったことがある全国651人の男女を対象にアンケート調査を行った。ウォーターサーバーの契約年数が3年未満の人が約47パーセント、3年以上の人が約46パーセントで、未回答を含む「もう使っていない」人の割合が4パーセントということは、解約率が非常に低いということだ。

ウォーターサーバーを導入して何が変化したかを尋ねると、「飲み物を作るのが楽になった」、「水を飲む量が増えた」、「お湯を沸かす手間が減った」と利便性を訴える人が多いなかで、「飲み物を買う機会が減った」、「水道代が浮いた」、「お湯を沸かす光熱費が浮いた」と経済的な変化があったと答える人もいる。ウォーターサーバーの水はペットボトルの水よりも高額で、お湯も電気で沸かしているので電気代はかかる。具体的な数字や根拠が示されていないので、個人的な感想としか言いようがない。

普段、飲料水をペットボトルで買っている人や、ヤカンでお湯を沸かすことが多い人など、一定の条件を満たした人には経済的なのかもしれない。だが、ウォーターサーバーの導入で家計の節約効果を感じたかとの質問には、「とても思う」と「やや思う」(39.3パーセント)が合計で73.6パーセントにもなっていることを考えると、ごく限られた人だけが恩恵を受けているというわけでもなさそうだ。これだけの人が実感しているのだから、ホントのようだ。さらに、利便性が上がったかとの質問では「あまり上がったとは思わない」という人がわずか3.8パーセントしかいない。支持率は相当に高い。

ウォーターサーバーの月あたりのコストは3人家族で5000円から6000円程度。それが負担できて、あれが置ける場所のあるご家庭なら、悪くない選択のようだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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