これを受け、人々の間では衝撃が広まると同時に、Fntasticに対する批判が殺到した。同社で働く人々(その素性は今もはっきりしない)が、同作をSteamにて40ドル(日本では4500円)で販売し、短期間で数百万ドルの売り上げを手にすると、その金を持って逃げた──という主張だ。そして、その後の展開はあっという間だった。
・Fntasticのウェブサイトはすべて消え、廃業のメッセージだけが残された
・『The Day Before』のユーチューブチャンネルでは、過去数年にわたり公開してきたトレーラーを含め、すべての動画が削除された
・『The Day Before』のDiscordサーバーはほぼ閉鎖され、数チャンネルだけが残された
・最高経営責任者(CEO)のX(旧ツイッター)アカウントは削除された
これは相当悪質にも思えるが、実際にはFntasticが同作の売り上げを手にすることはないもようだ。同社は、インターネット上で唯一維持しているコミュニケーションチャネルである公式Xアカウントにて、以下のコメントを出した。
「返金を希望する方への返答です。Mytona(同作の販売元企業)と弊社は現在、Steamと協力し、プレイ時間にかかわらず、すべての希望者に対する返金ができるよう努めています。Fntasticが受け取った金額は0ドルであり、今後も『The Day Before』の売り上げは受け取りません」