そして、私たちが幸せに働き、おまけにもっと健康であれば、理屈の上では、仕事を辞めたいとは思わなくなる。辞めたいと思うわけがあるだろうか。
エキサイティングなことに、こうした「素晴らしい未来」の到来を裏づける兆しを、市場は示唆している。リタイアの「専門家」は、老後に備えた蓄えが不十分だという悲惨な実態を訴えている(うそだと思うなら、「退職危機(retirement crisis)」で検索してほしい)。しかし実のところ、65歳以上の人たちの貯金ペースがゆっくりなのは、75歳や85歳になってもリタイアするつもりはないという自信の表れにすぎない。
技術的な進歩がリタイアを遠ざけていることは確かだが、それは素晴らしいことだ。それに気づいていないのはどうやら、リタイア専門家だけのようだ。専門家に耳を傾けるより、ビル・ベリチックの姿を見ることで、未来をよりよく理解できるだろう。
(forbes.com 原文)