イノベーションを奨励する:チームやワークグループの中だけでも、革新的なアイデアが歓迎され、きちんと報われる文化をつくろう。仕事のなかで、新しい手法を実験したり探究したりする自由を提供しよう。常に、というわけにはいかないかもしれないが、少なくともミーティングの中で時々は、「型にはまらない考えを話し合う」時間をとろう。
学習機会を提供する:冒険心に突き動かされる従業員は、生来の傾向として、学習と成長を好む。専門的能力の開発や、ワークショップ、それぞれの関心やキャリア上の目標に応じたトレーニングの機会を提供しよう。
「計算済みのリスク」をとることを奨励する:「計算済みのリスク(calculated risks)」をとることができる、安全な場をつくろう。新しいアイデアを提案するよう奨励し、試験的なプロジェクトを主導することを許可しよう。もちろん、どんなプロジェクトでもそれでうまくいくわけではないが、より多くの創造性やリスクが役に立つプロジェクトを積極的に探すようにしよう。
意思決定の権限を与える:自分の仕事に関する決定を下す権限を与えよう。たいていのプロジェクトの期限は、一般に思われているよりもはるかに柔軟に設定できる。プロジェクトに期限を設けておきながら、その期限を何日も過ぎるまで成果物を見もしない上司に、これまでに何回遭遇したことがあるだろうか? 自分の部下には、もう少し余裕を与え、仕事の順序や優先順位を自ら決められるようにしよう。
個人プロジェクトを奨励する:通常の業務の範囲外であっても、自分が情熱を持っているプロジェクトに取り組むことを認めよう。情熱を傾けられるプロジェクトを追求する自由を従業員に与えることで、「画期的なイノベーション」という見返りを手にした企業の有名事例は、枚挙にいとまがない。
野心的な目標を設定する:否応なしに能力をのばせる、やりがいのある目標を設定しよう。調査によれば「今年の目標」が大きな成果の達成に役立つと考えている従業員は14%にすぎない。冒険心に突き動かされる従業員には、自分の限界を本気で押し広げるチャンスとなるような目標を与えよう。
「変化は、人生のスパイスだ」とは、使い古された言い回しかもしれないが、冒険心に突き動かされる人にとって、それこそが職場における個性の核となるものだ。上司であるあなたの側では、多少の努力が必要になるかもしれないし、あなたがそういうタイプの人でない場合にはなおさらだが、ちょっとした柔軟性を提供することで、創造性に富んだ革新的な部下のやる気をかきたてられるはずだ。
(forbes.com 原文)