広報担当取締役というわりにはごく平凡な中年男性のアカ抜けない外見と、率直でストレートな話し方が人気を集めたようで、今年2月には『K-バッテリーレボリューションー今後3年、新しい富の市場で勝ち組になる方法―』という本も出版している。
パク氏は、その著書のなかで「バッテリーの素材メーカーのなかでは、陽極材(カソード・マテリアル:cathode material)だけを見ればいい」と指南した。
「陽極材」以外にも「電解液」や「分離膜」などのメーカーもあるが、それらは韓国が他の国を圧倒的にリードしているとは言いにくいので、陽極材メーカーに注目していればいいと主張していた。そして、個人投資家向けに、バッテリーメーカーのうち、投資しておけば安心な銘柄8選を提案していた。
また、いろいろな経済系YouTubeに出演して、韓国バッテリーの優秀性などを説いてこれから二次電池株が高騰すると予想した。そして、二次電池株は上がった。しかし、その後彼の意見とは正反対の意見、つまり韓国産バッテリーより中国産バッテリーのほうが有望だと主張する証券マンを出演させる経済系YouTubeも現れた。
そうしたことからバッテリーおじさんは、彼らはお金さえもらえば真実を捻じ曲げるような意見でも平気で流しているのではないかと、疑問を投げかけた。実際、自分もYouTubeに出演する際、出演料をもらうのではなく、自分から2000万ウォン(約200万円)を支払ったと暴露した。
さらに、在籍していたクムヤンの自社株売却が開示される前に、YouTubeで口外するなど、常識を逸した行動もあった。