グーグルが新たにリリースした「Pixelカメラ」アプリのバージョン9.2では、「Ultra HDR」写真モードが旧式のPixel端末にも追加され、古い機種でも初めてUltra HDR写真の撮影が可能になった。Ultra HDRを有効にすると、写真を撮るたびに、明るさと色の追加情報を写真に保存するようカメラに指示する。この追加情報は、GoogleフォトやGoogle Chrome、Photoshopなどのアプリで使用され、互換性のあるディスプレイ上で写真をより明るく、より色鮮やかに表示できるようになる。
このバージョンのカメラアプリにはAndroid 14以降のOSが必要なため、これをサポートするPixel 5a以降の端末が必要になる。Pixel 7とPixel 6の所有者たちは、新たな設定を用いてUltra HDRモードが利用可能になったことをすでに報告している。
Pixelカメラのバージョン9.2には、2023年12月にPixel端末のフィーチャードロップ(新機能追加)の一部として発表されたNight Sight Time Lapseオプションも導入されている。Pixel 8とPixel 8 Pro限定のこの機能では、低照度下で最大10秒のタイムラプスビデオを撮影できる。
Night Sight Time Lapse機能は、カメラが十分に暗いと判断したときに自動的に作動するように設定できるが、残念なことに手動で有効にする方法は存在しない。過度な手ぶれが検出された場合は、この機能は作動せず、速度設定はオートにする必要がある。
Night Sightモードで撮影されたタイムラプスビデオの映像は、より明るく、より鮮明に、より鮮やかな色で表示される傾向があり、星の動きや夜間の流れ星などの撮影に適しているとされる。しかし、空が不自然に明るく見える場合があるため、もう少し効果をコントロール可能になればいいと、筆者は考えている。
また、今回のアップデートでは、自撮りの際に手のひらをカメラに向けるとカウントダウンが始まり、撮影ができる「手のひらタイマー」機能にも、微調整が加えられた。この機能は、以前はタイマーを設定しているときのみ利用できたが、あらかじめタイマーをセットしなくても常時オンにできるようになった。
これらの機能の詳細は、Googleカメラアプリの2023年12月のフィーチャードロップの一覧から確認できる。
(forbes.com 原文)