新たなチェーンの最初のテスト店舗は、今月末にシカゴ本社近くのイリノイ州ボーリングブルックにオープンする予定で、同社はこの店舗を通じて「午後3時のスランプ」と呼ばれる午後の気だるい時間帯に、人々に活力を与えようとしている。
CosMcの店名は、同社のあまり知られていないエイリアンのマスコット(コズミックと発音)にインスパイアされたもので、このチェーンのメニューは「鮮やかな色彩と予想外の味の組み合わせ」が特徴という。
サンプルメニューでは「チュロ・フラッペ」や「ビタミンCショット」「サワーチェリー・エナジー・バースト」などのドリンクが紹介されている。また、フードメニューとしては、エッグマックマフィンなどのマクドナルドの定番メニューに加え「ハッシュブラウン・バイツ」や「プレッツェル・バイツ」などが紹介されている。
マクドナルドは、来年末までにさらに9店舗のCosMcレストランを、ダラス・フォートワース空港からサンアントニオの都心部にかけてのエリアでオープンする予定だと発表した。
同社は、新たなチェーンの立ち上げを発表したものの、その詳細をほとんど明らかにしていない。今回発表された内容は、昔ながらのアイコンが持つノスタルジアを利用して、変化する顧客の興味をかきたてようとする同社の以前からの戦略と一致している。
同社の新たなジャンルへの進出は、マクドナルドが2027年までに世界で1万店舗を新たにオープンする計画を発表したタイミングと重なった。同チェーンは、すでにMcCafeブランドを通じてドリンク市場に参入しているが、CosMcの立ち上げは、マクドナルドがスターバックスやダンキンなどの大手と競合し、スペシャルティドリンク市場に参入することを意味する。
マクドナルドは、少なくとも1年間、CosMcの最初の10店舗の業績を評価した上で、このブランドを広範囲に拡大するかどうかを決定すると述べている。
マクドナルドのクリス・ケンプチンスキーCEOは、投資家に対し、同社が参入を目指すカスタマイズ可能なドリンクとコーヒーの市場規模を1000億ドル(約15兆円)と見込んでいると語った。彼は、この市場が他のカジュアルダイニングカテゴリよりも成長が速く、利益率も高いと指摘した。「この市場は、当社が勝つ権利があると信じている分野だ」とケンプチンスキーCEOは述べている。
(forbes.com 原文)