2023.12.11 13:30

米国立公園を無料で訪れる方法、2024年版

遠藤宗生

米ユタ州アーチーズ国立公園の名所デリケートアーチの絶景(Shutterstock)

来る新年に訪れたい場所のリストに、米国の国立公園を加えてみてはどうだろう。ちょうど国立公園局(NPS)が2024年の「無料開放日」(6日間)を発表したところなので、今のうちにカレンダーに印をつけておくといい。最初の機会は年明け早々、1月15日のキング牧師記念日だ。

カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園にある頭蓋骨の形をした岩やサボテン群生地、名称の由来となったジョシュアツリー(ユッカ・ブレビフォリア)の木立から、メーン州のアーカディア国立公園にある東海岸最高峰のキャデラック山まで、米国立公園は絶景の宝庫だ。内陸部も、ユタ州のブライスキャニオン国立公園に立ち並ぶ奇岩、コロラド州のメサベルデ国立公園に残された古代プエブロ人の岩窟住居、ケンタッキー州のマンモスケーブ国立公園にあるゴシック建築を思わせる洞窟など、魅力は尽きない。

全米に63カ所ある国立公園は、まさに見どころ満載。だが実は、NPSが管理する公園地は425カ所、広さ34万4000平方kmに及ぶ。米本土のみならず、バージン諸島などの米海外領土にも国立公園があるのだ。バージン諸島国立公園はセントジョン島の3分の2を占め、サンゴ礁の海でシュノーケリングをしたり、先住民族タイノが先史時代に描いた岩面彫刻(ペトログリフ)を鑑賞したりできる。

米国立公園には訪れるべき場所がたくさんあり、無限の冒険が待っている。年間パス未購入でも、無料開放日を活用すれば「死ぬまでに絶対行きたい場所」のいくつかは制覇できるだろう。

2024年の米国立公園の無料開放日は?

・1月15日:故キング牧師の誕生日
・4月20日:国立公園週間の初日
・6月19日:ジューンティーンス奴隷解放記念日
・8月4日:グレート・アメリカン・アウトドア法制定記念日
・9月28日:全国公有地の日
・11月11日:退役軍人の日

無料開放される国立公園は?

無料開放日は、普段なら入場料が必要な国立公園を訪れる絶好の機会だ。対象となる公園や施設のリストはこのウェブページで州ごとに確認できる。とはいえ、実はほとんどの国立公園はもともと年間を通して入園無料だ。400を超える国立公園地のうち、入園料が必要となるのは100カ所程度になる。

米国立公園の入園料は通常、入園者1人または車両1台ごとに徴収され、金額は5~35ドル(約720~5100円)。無料開放日でも、キャンプ場のレンタル、一部ガイドツアー、ボート場といったサービスやアクティビティーは有料となる。(多くのガイドツアーは無料だ)
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翻訳・編集=荻原藤緒

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