While public attention was on airfields in Luhansk and Berdyans'k, russians set up secret helicopter bases and FARPs in various locations.
This was initially exclusive to paid subscribers, but I am now releasing it, especially in light of the recent SBU strike in the region. pic.twitter.com/VRGJHHrOgW— Tatarigami_UA (@Tatarigami_UA) December 7, 2023
これらの攻撃で、ロシア軍がウクライナに設置していた5基の長距離地対空ミサイルシステムS-400のうち2基が破壊され、ロシア軍の防空網に穴が開いた。ウクライナ軍はいま、クリミアや近隣の州にある最も価値ある標的を狙うためにその防空網の綻びを利用することができる。価値のある標的とは、ストリルコフのヘリ基地などだ。
「ウクライナ軍の兵器の射程が伸びていることを考えると、このパターンは今後も続くだろう」とフロンテリジェンス・インサイトは指摘する。だが、射程が問題なのではない。問題なのは供給だ。
ウクライナ軍が深部攻撃に用いる兵器のおそらく半分は同盟国から提供されたものだ。英国はストームシャドーを、フランスはそれと同じスカルプEGミサイルを供与。米国もM39と地上発射型小口径爆弾(GLSDB)を供与することを約束した。
深部攻撃のペースが遅いことから、これらすべてのミサイルが不足していることは明らかだ。ウクライナ側はこの6週間、M39を発射していないようだが、これはおそらく供与初回分のミサイルをすべて使い果たしたことを示している。2回目の供与は予定されていない。
ウクライナ国産の深部攻撃兵器であるドローンに加え、地上発射弾道ミサイルのS-200やトーチカ弾道ミサイル、ネプチューン巡航ミサイルは効果的だが、供与された兵器に比べると在庫は少ない。ウクライナ軍が最近、深部攻撃ができるトーチカを新たに入手したのは大きなニュースだった。
ずれ込んでいた供与初回分のGLSDBの到着が間近に迫っており、ウクライナ軍の深部攻撃兵器は増えるだろう。だが、それはおそらく束の間のことだ。
そして、米国からの追加の大量供与はすぐには見込めない。いや、もしかすると今後もないかもしれない。米議会のロシア寄りの共和党議員はこのほど、来年ウクライナに600億ドル(約8.7兆円)の兵器を支援するという政府の法案を否決した。
(forbes.com 原文)