今季から新しく導入されたインシーズン・トーナメントが予想以上の盛り上がりを見せていますね。現在8強が出揃いましたが、5日のインディアナ・ペイサーズvsボストン・セルティックスの1戦は激アツでした。4Qの大一番で体勢を崩しながらスリーポイントを決め切ったペイサーズのタイリース・ハリバートン恐るべし。とんでもなく興奮しました!
そんなインシーズン・トーナメントで盛り上がってますが、実は今シーズンはこれまで再建チームと言われていたチームが調子が良いことをご存知でしょうか?今回は、今季特に注目したい2チームについて紹介していきます。
2020シーズン以来のプレーオフを目指すオーランド・マジック
EASTのマジックと言えば2009年、2010年辺りは当時NBAを代表するビックマンのドワイト・ハワードを要する強豪チームでしたが、彼がチームを去ってからは話題に上がらないチームになってしまいました。2010年以降も4度プレーオフには出場していますが、全て1回戦敗退に終わっており、特に直近数シーズンは厳しい成績が続いていました。しかし、昨シーズンドラフト1位でフォワードのパウロ・バンケロを獲得して以降、チームの再建が少しずつ進み始めました。バンケロは期待以上の活躍を見せ、昨シーズンは新人王に輝きました。またチームには21年にドラフト8位で入団したドイツ出身のフランツ・ワグナーも昨シーズンから大きく飛躍しチームの主力選手へ成長しました。
バンケロとワグナーという若いデュオを中心に据えながら、周りも今後の伸び幅が期待できる若手メンバーが集まってきました。
そんなマジックは現時点ではなんと14勝6敗でEAST第2位の順位を記録しています。(2023年12月5日時点)これまでEASTでも下位に沈んでいたチームが優勝候補のバックスやシクサーズよりも上の順位に付けていることに驚かれているNBAファンは多いのではないでしょうか。
今シーズンのマジックを支えている大きな要因がディフェンス力の強化です。
元々マジックはバンケロやワグナーなどサイズがある選手が多く在籍していることが強みでしたが、その特徴を活かし今シーズンはリーグ4位のディフェンス力を誇っています。ガード陣も2021年ドラフト5位で入団したジェイレン・サッグスは相手エースを抑え切れるディフェンス力を持つ選手まで成長し、今年入団したルーキーのアンソニー・ブラックも細身ながら良いディフェンダーに成長しつつあります。
また若手中心のチームですが、ベテラン選手枠としてジョー・イングルスが加入しチームに落ち着きと安定感を与えていることも要因としては大きいです。まだまだシーズンは続くので今後成績が落ちることはあるかもしませんが、ここまで予想以上の成績を叩き出しているマジックにぜひご注目を。よりマジックのことが知りたい方は、僕のYouTubeで話しているので合わせて聴いてみてください。