再建中なのに優勝候補?躍進止まらぬオクラホマシティ・サンダー
昨シーズンのプレーイン・トーナメントに出場し、エースのシェイ・ギリシャス・アレキサンダーはオールNBA1stチームに選出され大躍進を果たしたチームがWESTのサンダーです。サンダーといえば2010年代はケビン・デュラント&ラッセル・ウエストブルックを中心にWESTの強豪チームでしたが、彼らが去ってからは完全に再建モードに切り替わりました。その後チームはあえて試合に負けてチーム順位を落とす代わりに高いドラフト指名権を狙う「タンク」と呼ばれる行動を取っているのではないか、という批判も浴びてきました。
2019年にシェイがチームにやってきて以降彼は年々得点源として成長を続け、周りにもNBA屈指のディフェンダーに成長しつつあるルージェンツ・ドートや、身長が2m以上もある大型ポイントガードのジョシュ・ギディーの加入など各ポジションで将来楽しみな若手選手が揃い始めました。
昨シーズンはシェイに次ぐ得点源のジェイレン・ウィリアムスの加入や、チーム屈指のシューターであるアイザイア・ジョーも加入しプレーオフ一歩手前まで躍進しました。
そんなサンダーに今季チェット・ホルムグレンという規格外の選手が加入しました。チェットは昨シーズンドラフト2位でサンダーに入団しましたが、その後怪我で全休。
実質今シーズンがルーキーイヤーになります。チェットは身長215cmとNBA屈指の高身長選手でありながらドリブルスキルが高く、シュートも上手いオールランダーな選手です。
今シーズンはここまで全ての試合にスタメン出場し、1試合平均17.6得点 8リバウンド 2.2ブロックを記録。またスリーポイントの確率も39.5%をマークしています。今シーズンのルーキーといえばサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマに話題が集まっている印象がありますが、実は現在新人王の筆頭候補はチェットなのです。そんな活躍ぶりを見せているチェットが加入したサンダーは現在13勝6敗でWEST2位の順位にいます。
またサンダーはこれまで集めたドラフト指名権が来年以降も潤沢にあるので、そのまま使っても良いですし、一部をトレードしスター選手を獲得することも可能です。再建チームと言われたサンダーが今シーズンここまで躍進していることは予想外ですし、これから一気に優勝に向けて動いてくるかもしれません。もっとサンダーのことが知りたい方は、僕のYouTubeを要チェック!
そのほか今日は紹介しませんでしたが、インシーズントーナメントで劇的な勝ちを収めたペイサーズも現在EAST6位だったり、ヒューストン・ロケッツも今シーズンはプレーオフに出場してもおかしくない順位にいるため、どこまで勝ち上がるのか楽しみです。
Forbes JAPANでは引き続き、NBAの最新話を更新していきますので乞うご期待ください。僕と一緒にNBAを盛り上げていきませんか?
新連載:まっつんのNBAだべり場